東芝は1月19日に、dynabook SSの新しいラインアップとしてB5サイズの「dynabook SS MX」とA4サイズの「dynabook SS LX」を発表した。価格はオープンで出荷はdynabook SS MXが1月下旬、dynabook SS LXが2月下旬から。
「dynabook SS LX」「dynabook SS MX」は東芝が新たに開始するビジネス向けThin&LigthノートPCの第一弾という位置付けになる。
携帯性を重視したB5モデルのdynabook SS MXは12.1インチ液晶ディスプレイ(最大解像度1024×768ドット)を搭載して筐体サイズは幅286×奥行き233.0×厚さ28.9〜32.9ミリ、重さ1.65キロ(標準バッテリー搭載時)。この重さでDVDスーパーマルチドライブを内蔵する。
ビジネス用途を意識したdynabook SS MXでは、携帯性能とともに堅牢性とセキュリティを重視。筐体の四隅に衝撃を吸収する間隙を設けたり、前後左右の4側面構造を強化することで落下時に受ける破壊力にも耐えられる堅牢性を持たせている。
また、HDDにも3軸方向を検知できる加速度センサーを実装し、どの方向に落下してもヘッドを退避させてHDDを防御する「東芝HDDプロテクションシステム」を搭載。また、キーボードユニットにこぼした液体を防滴処理された経路を通ってタンクに誘導する「ウォーターブロック構造」が採用されている。
セキュリティに関しては、BIOSパスワードとHDDパスワードに対応。BIOSパスワードではBIOSの設定制限やPCの起動制限、SDカードによるトークン作成に対応、HDDパスワードでは盗難時の載せ換えアクセスを防ぐ。
どちらも、パスワード文字として半角50文字まで設定可能。数字や英字以外に括弧やピリオドなどの記号も使えるので、フリーワードに近い感覚でパスワードを設定できる。
さらに企業向けモデルでは、「Winsafe Lite Ver.3.1」を使ったデータの暗号化や「東芝デバイスロック設定ユーティリティ」を使ったデバイス単位のアクセス制限も可能だ。
春モデルで登場するdynabook SS MXはdynabook SS MX/190DRとdynabook SS MX/190DKの2モデル。ハードウェアスペックは190DRも190DKも同じで、190DRはMicrosoft Office Personal 2003が同梱されるが190DKは省略されている。また、企業向けモデルとして「dynabook SS M10 11L/2」「dynabook SS M10 90C/2」も用意されている。M10 11L/2の無線LANモジュールを搭載せず、HDD40Gバイト、DVD-ROM&CD-RWのコンボドライブ内蔵など、一部のハードウェアスペックが変更されているほかに、M10 90C/2ではCPUに超低電圧版Celeron M 353(動作クロック900MHz)を採用している。
製品名 | dynabook SS MX | dynabook SS M10 | ||
型番 | dynabook SS MX/190DR | dynabook SS MX/190DK | dynabook M10 11L/2 | dynabook M10 90C/2 |
CPU | Pentium M 733(1.10GHz) | ULV Celeron M 353(900MHz) | ||
メモリ | PC2700/256Mバイト(最大1280Mバイト) | |||
HDD | 60Gバイト | 40Gバイト | ||
グラフィックス | Intel 855GME内蔵 | Intel 855GME内蔵 | ||
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ | DVD-ROM&CD-RWドライブ | ||
ディスプレイ | 12.1インチ (1024×768ドット) | |||
無線LAN | IEEE802.11b/g | − | ||
カードスロット | PCカードTypeII×1、CFカードTypeII×1、SDカード×1 | |||
主なインタフェース・付属品 | USB2.0×3、IEEE1394×1 | |||
OS | Windows XP Professional SP2 | |||
バッテリー駆動時間 | 約7.5時間(標準バッテリー) | 約6時間(標準バッテリー) | ||
本体サイズ | 幅286×奥行き233×厚さ28.9〜32.9ミリ | |||
重量 | 約1.65キロ(標準バッテリー搭載時) | |||
実売予想価格 | 24万円前後 | 22万円前後 | 26万2500円 | 24万6750円 |
出荷開始 | 1月下旬 |
操作性を重視したdynabook SS LXは14.1インチ液晶ディスプレイ(最大解像度1400×1050ドット)を搭載し、幅319×奥行き269.0ミリのA4サイズノートPC。しかし、厚さ22.8〜31.2ミリとdynabook SS MXより薄く重さも1.99キロと2キロを切る携帯性も兼ねそなえる。
ショックプロティクションによる4側面強化筐体や3軸加速センサーによるHDDの防御、ウォーターブロック構造によるキーボードユニットの耐水性能などの堅牢性とBIOSパスワード、HDDパスワードによるセキュリティはdynabook SS MXシリーズと同様。加えてdynabook SS LXでは、専用のセキュリティチップ「TPM」によるハードウェアセキュリティも採用している。
ハードウェアスペックで注目されるのは、開発コード名で「Sonoma」と呼ばれていたインテルの最新ノートPC向け技術を採用していること。CPUとチップセットはFSB533MHzに対応したPentium M 730(動作クロック1.60GHz)とIntel 915PMの組み合わせ。さらにメモリはチップセットがサポートするDDR2-533を256Mバイト搭載する(ただし、初期状態では256Mバイトモジュール一枚だけなので、デュアルチャネルメモリバスでは動作していない)。
チップセットがグラフィックスコアを内蔵しないタイプなので、専用にGeForce 6200 Go TEを搭載しDirct X 9.0対応の3Dゲームにもある程度対応できる3D性能を有する。
ストレージ系のスペックはSerial ATA接続のHDD80Gバイト(5400rpm)にDVDスーパーマルチドライブ。DVDスーパーマルチドライブは多目的対応のドライブベイ「ウルトラスリムベイ」に装着されており取り外しが可能。このドライブをオプションで用意されているHDDに換装すると2台の大容量ストレージとして使うことも、RAID 1を構築してミラーリングストレージとして使うことも可能になる。
春モデルで登場するのは「dynabook SS LX/190DR」「dynabook LX/190DK」の2モデル。dynabook SS MXシリーズと同様、こちらもハードウェアスペックに変わりはなく、LX/190DRがMicrosoft Office Personal 2003がインストールされる。
また、企業向けモデル「dynabook SS L10 16/4」も用意。主なハードウェアスペックはHDD容量が40Gバイト、光学ドライブはDVD-ROMとCD-RWのコンボドライブと、dynabook SS M10モデルと同様の変更が施されている(無線LANには対応する)。
製品名 | dynabook SS LX | dynabook SS L10 | |
型番 | dynabook SS LX/190DR | dynabook SS LX/190DK | dynabook SS L10 16L/4 |
CPU | ULV Pentium M 730(1.60GHz) | ||
メモリ | PC2700/512Mバイト(最大1536Mバイト) | PC2700/256Mバイト(最大1280Mバイト) | |
HDD | 80Gバイト | 40Gバイト | |
グラフィックス | GeForce Go 6200 TE | ||
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ | DVD-ROM&CD-RWコンボ | |
ディスプレイ | 14.1インチ (1400×1050ドット) | ||
無線LAN | IEEE 802.11b/g | ||
カードスロット | PCカードTypeII×1、SDカード×1 | ||
主なインタフェース・付属品 | USB2.0×2、IEEE1394×1 | ||
OS | Windows XP Professional SP2 | ||
バッテリー駆動時間 | 約3.5時間(標準バッテリー) | 約3.7時間(標準バッテリー) | |
本体サイズ | 幅319×奥行き269×厚さ22.8〜31.2ミリ | ||
重量 | 約1.99キロ(バッテリー搭載時) | 約2キロ(バッテリー搭載時) | |
実売予想価格 | 26万円前後 | 24万円前後 | (標準価格)29万4000円 |
出荷開始 | 2月下旬 |
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