新世代Centrinoでパフォーマンス一新──ソニー「VAIO type A VGN-A72B」(2/2 ページ)

» 2005年01月27日 16時55分 公開
[小林哲雄,ITmedia]
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AVパワーアップステーションで高質サウンドを

 AV機能の強化はこれだけではない。従来モデル同様、店頭モデルではAVパワーアップステーションが標準で添付され、主に屋内利用におけるAV機能の強化に貢献している。

 AVパワーアップステーションはいわゆるドッキングステーションである。本体だけではできない、ビデオキャプチャー機能とより高度なサウンド機能をVAIO type Aに付加する。電源供給とUSB 2.0×4、プリンタ、LAN、光サウンド出力、15ピンアナログ/DVI-D端子も用意されている。

AVパワーアップユニットを本体後部に取り付けるとこんな感じになる。本体でふさがってしまったLANやVGA以外に、ピンジャックにスピーカー、コンポジット、Sビデオなどなどの入出力とTVアンテナ端子など、AV関連のインタフェースが満載

 さらにS-Master回路を実装した10+10ワットのフルデジタルアンプが迫力あるサウンドを提供し、左スピーカーにはリモコン受光部(USBを1つ使用)、右スピーカーはボリュームツマミがそれぞれ用意され、使い勝手を向上させている。

 そもそも、VAIO type AはAVパワーアップステーションと一体となるデザインとなっているあたりからも、デザイナー(筐体デザインという意味だけでなく、設計者、開発者という意味でも)との意図としては、普段はドッキングして高品質AV対応PCとして利用し、必要なときに外して移動する、いうのが正しい使い方なのだろう。

 ビデオキャプチャー用インタフェースとしては、アンテナ入力、ビデオ入力(コンポジット&S端子)出力が用意されている。キャプチャーした画像はMotion Reality LEによってソフトウェアで高画質処理がなされ、キャプチャーカードのチューナーユニットには3D Y/C分離とDNRを備える。

 いわゆるAVノートPCの中には、本体にキャプチャーユニットを搭載するものがあるが、アンテナケーブルの取り回しや、出先でビデオキャプチャーを行う機会が果たしてどれだけあるか、ということを考えるとVAIO type Aが本体ではなくドッキングユニットにAV機能を搭載したのは合理的といえる。同様にD端子出力を外で利用する機会も少ないので、D端子アダプタ機能もAVパワーアップステーションに内蔵してもよかったのではないだろうか。

 本体側の外部インタフェース類は3つのUSB 2.0にi.LINK、PCカードスロットTypeII、メモリースティックなどが用意され、前部には無線LANのオンオフスイッチが用意されている。なお、専用のスロットが用意されていないSD、MMC、スマートメディアなどは、PCカード用のカードスロットアダプタで対応する。

 最近のハイエンドノートPCで見られるようになった「独立したテンキー」はないが、キーボードはデスクトップ並みのキーピッチが確保されている。ポインティングデバイスは筐体にあるタッチパットのほかに、標準で光学ワイヤレスマウスが添付される。

キーピッチは19ミリ、ストロークは3ミリとデスクトップのフルキーボードと同じ感覚で使える。光学ワイヤレスマウスも同梱されるなど、入力環境で不満を感じることはないだろう

 OSはWindows XP Professional SP2だが、Windows Media Playerは最新のバージョン10となっている。Google toolbarがインストール時に含まれているのはメーカー製PCでは珍しい。

 標準のバッテリーパックの容量は11.1ボルト 4000ミリアンペアアワー。パワフルなPCゆえ公称使用時間は2時間だが、DVDの再生(輝度は自動でインジケータ5レベル、音量は8レベル)を行ったところ、80分ほどで休止状態に入った。基本的に持ち運びを考えないノートPCだが、屋内利用で利用場所の自由度を高めるならば、DVDが一枚程度再生できるバッテリー駆動時間は欲しいところかもしれない。

 VAIOのノートPCとしてはフラッグシップラインアップになるVAIO type A。そのなかで最上位モデルのVGN-A72PBは、これからのノートPCの新基準となりえるPCI Expressをサポートした製品であり、さらにデスクトップPCを上回る表示能力と民生用ハイビジョンカムコーダーの編集に堪える画質は、ソニーが彼らのWebサイトで「プレミアムAVノート」と呼ぶにふさわしいといえるだろう。

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