インテルの未発表新技術搭載ノートPCなどVAIOの春モデルノートが発表

» 2005年01月05日 15時23分 公開
[ITmedia]

 ソニーマーケティングは2005年春モデルとして、従来シリーズ「VAIO type A」「VAIO type E」「VAIO type S」「VAIO type T」を一新した。「VAIO type A」「VAIO type S」ではインテルが正式に発表していないノートPC向け新技術を採用している。

インテル未発表の新技術を搭載した「VAIO type A」

 筐体デザインは従来と同じVAIO type Aの春モデルは上位モデル「VGN-A72PB」と下位モデル「VGN-A62B」ともに、インテルの新しいノートPC向けチップセット「Intel 915PM」を採用し、メインメモリもDDR2-400を512Mバイト搭載する(初出時にDDR2-533となっていました。お詫びして訂正いたします)。CPUは「VGN-A72PB」は動作クロック2.0GHzのPentium M 760、「VGN-A62B」は動作クロック1.73GHzのPentium M 740とこちらもインテル未発表のもの。

 グラフィックス機能はMOBILITY RADEON 9700/9200からPCI Express対応のMOBILITY RADEON X600に変更されビデオメモリも倍の128Mバイトに。HDDも従来の80Gバイトから100Gバイトと拡張され、ミドルレンジラインアップだけに搭載されていた2層式対応DVDスーパーマルチドライブが全ラインアップで採用されるなど、スペックは大幅に増強されている。

型番VGN-A72PBVGN-A62B
CPUPentium M 760(2.0GHz)Pentium M 740(1.73GHz)
メモリDDR2-400/512Mバイト(2Gバイト)
HDD100Gバイト
ドライブDL対応DVDスーパーマルチドライブ
TVキャプチャーAVパワーアップステーション内蔵(高画質化回路、MPEG-2ハードウェアエンコーダ付き)
グラフィックスMOBILITY RADEON X600
無線LANIEEE802.11a/b/gIEEE802.11b/g
スロットPCカードTypeII、メモリースティック
主なインタフェースUSB2.0×3、IEEE1394
インタフェース(AVパワーアップステーション)USB2.0×4、IEEE1394、パラレル、コンポジットビデオ入出力×各1、S-Video入出力×各1、TVアンテナ、VGA、DVI-D、光デジタル音声出力など
OSWindows XP Professional SP2Windows XP HomeEdition SP2
サイズ幅405.5×厚さ42.2〜45.2×奥行き280.1ミリ
重さ約3.98キロ約3.94キロ
ディスプレイ17インチワイド(1920×1200ドット)17インチワイド(1440×900ドット)
バッテリー駆動時間約2.0時間
実売予想価格約40万円約32万円
発売予定日2月5日1月15日

新グラフィックスチップを搭載して3DゲームもOK「VAIO type S」

 VAIO type Sの春モデルは「VGN-S72PB/B」「VGN-S52B/S」の2製品。VGN-S72PB/BはVAIO type A同様、インテルの未発表CPUとチップセットを搭載している。

 チップセットはIntel 915PM、メモリはDDR2-400を標準で512Mバイト搭載する。HDDもSerial ATA対応の80Gバイトドライブなど、新しい規格をサポートするパーツを大幅に採用。

 また、グラフィックスチップも従来のMOBILITY RADEON 9200から、NVIDIAが発表したばかりのGeForce 6200 with TurboCacheに変更、本体内蔵の光学ドライブもDVDスーパーマルチドライブになった。

 液晶ディスプレイは、従来と同じ13.3インチのワイドパネル。最大解像度も1280×800ドットと同じだ。搭載されたのは最新の高性能パーツばかりだが、熱設計を見直したおかげで筐体サイズは従来モデルと同じ大きさに抑えられた、とソニーは説明している。

型番VGN-S72PB/BVGN-S51B
CPUPentium M 740Pentium M 725
メモリDDR2-400/512Mバイト(最大2Gバイト)PC3200/256Mバイト(最大1Gバイト)
HDD80Gバイト60Gバイト
ドライブDVDスーパーマルチDVD-ROM&CD-R/RW
グラフィックスGeForce Go 6200 withTCMOBILITY RADEON 9200
無線LANIEEE 802.11b/g
スロットメモリースティック、PCカードTypeII×1
主なインタフェースUSB2.0×2、i.LINK ×1
OSWindows XP Professional(Service Pack 2対応)Windows XP Home Edition (Service Pack 2対応)
サイズ幅312.5×厚さ29.9×奥行き224.8ミリ(突起部含まず)
重さ1.95キロ1.89キロ
ディスプレイ13.3インチ(1280×800ドット)
バッテリー駆動時間未定標準5時間、最大7.5時間
実売予想価格約25万円約20万円
発売予定日2月19日1月15日

全ラインアップでキャプチャーユニットを搭載した「VAIO type E」

 カラーバリエーションが用意されたエントリークラスのVAIOノートとして人気のVAIO type Eは春モデルで全ラインアップがキャプチャーユニットを搭載。また、本体内蔵ドライブは2層式対応のDVDスーパーマルチドライブにアップグレードされている。

 店頭モデルとして用意されたのは、Pentium M 725を搭載したブラックカラーの「VGN-E92B/B」とCeleron M 360を搭載して、シルバーとオレンジのカラーバリエーションがある「VGN-E72B」シリーズ(人気のライムカラーはソニースタイルのみで購入可能)。VGN-E72Bシリーズはキーボードの色がホワイトに変更されている。

 秋モデルと比べて、CeleronモデルのCPUクロックがアップし、標準で搭載するメインメモリがすべてのモデルで512Mバイトになるなど、内蔵の光学ドライブを含めて一部のスペックは向上しているが、チップセットやHDD容量、無線LAN、インタフェースなどは従来のままとなっている。

型番VGN-E92B/BVGN-E72B
CPUPentium M 725Celeron M 360
メモリPC2100/512Mバイト(最大2Gバイト)
HDD約80Gバイト
ドライブDL対応DVDスーパーマルチドライブ
TVキャプチャー内蔵(MPEG-2ハードウェアエンコーダ付き)内蔵(MPEG-2ハードウェアエンコーダ付き)
グラフィックスIntel 855GM
無線LANIEEE802.11b/g
スロットPCカードスロット(Type III×1またはTypeII×2)、メモリースティックスロットx1
主なインタフェースUSB2.0×4、i.LINK×1、
OSWindows XP Home Edition SP2
サイズ約幅329×厚さ41.6〜61.1×奥行き296.5ミリ(突起部を含まず)
重さ約3.7キロ
ディスプレイ15インチ(1024×768ドット)
バッテリー駆動時間約3時間
実売予想価格約23万5000円約21万円
発売予定日1月15日

スタミナ増量!の「VAIO type T」

 VAIO type Tの春モデルは筐体サイズにデザイン、ボディカラーのバリエーションは秋モデルと同様。ただし内部に最新のパーツを搭載し、バッテリーはサイズそのままで容量を向上させるなど、その性能は大きく改善されている。

 店頭モデルのラインアップはCPUに超低電圧版Pentium M 753搭載した「VGN-T71B」と超低電圧版Celeron M 373を搭載した「VGN-T51B」の2モデル。VGN-T71Bはミッドナイトブルーとバーガンディブラウンの2色が、VGN-T51Bはミッドナイトブルーが用意されている。

 どちらもHDDの容量は60Gバイトに拡張され,本体内蔵ドライブはDVDスーパーマルチドライブに変更。VGN-T71Bは標準で搭載するメモリが512Mバイトに増やされた。

 バッテリーはこれまでと同じサイズながら、容量は7200ミリAhから7650ミリAhにアップ、そのおかげでバッテリー駆動時間はVGN-T71Bで8.5時間、VGN-T51Bで7時間とそれぞれ30分程度長くなった。加えて、ソニーは液晶パネルの省電力化によってDVDの再生時間が若干延びたと説明している。

型番VGN-T71BVGN-T51B
CPUULV Pentium M 753ULV Celeron M 375
メモリPC2700/512Mバイト(最大1Gバイト)PC2700/256Mバイト(最大1Gバイト)
HDD約60Gバイト
ドライブDVDスーパーマルチドライブ
グラフィックスIntel 855GM
無線LANIEEE802.11b/g
スロットPCカードスロット(Type III×1またはTypeII×2)、メモリースティックスロットx1
主なインタフェースUSB2.0×2、i.LINK×1、
OSWindows XP Home Edition SP2
サイズ幅272×厚さ25〜34×奥行き205ミリ
重さ約1.38キロ
ディスプレイ10.6インチ(1280×768ドット)
バッテリー駆動時間約8.5時間約7時間
実売予想価格約24万円約20万円
発売予定日2月5日1月15日

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