Intel、キャッシュ拡大のXeonとP4新版リリースへ

» 2005年02月09日 14時37分 公開
[IDG Japan]
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 米Intelは2月14日、Xeonプロセッサ製品ラインの2004年6月以来のメジャーアップグレードを発表する計画だ。同社の計画に詳しい筋が明らかにした。

 Intelによると、新型Xeonのクロック速度は最大3.6GHzと既存製品並みだが、2次キャッシュは2Mバイトに増量される。この新型はシングル・デュアルプロセッサのサーバおよびワークステーション向けのXeon DPプロセッサファミリーの一部となる。

 「Intelはクロック速度にとどまらず、こうした方向でもより高いパフォーマンスとビジネス価値を提供していく」とIntelのデジタルエンタープライズ部門マーケティング担当ディレクター、フィル・ブレース氏は語る。同氏はIntelが数週間以内に新型Xeonに加え、「6xx」シリーズと呼ばれるPentium 4プロセッサの新製品ラインを発表することだけを認めた。

 6xxシリーズは従来より大きな64ビット単位でデータを処理できる初のPentiumプロセッサで、2次キャッシュも2Mバイトとなる。情報筋によると、6xxの発表は2月21日に予定されている。

 Intelはまた、マルチプロセッサシステム向けのXeon MP製品ラインでも新モデルを準備中だ。「Potomac」のコードネームで呼ばれるこのハイエンドMPプロセッサは最大3.3GHzのクロック速度で動作し、8Mバイトの3次キャッシュを備えるとIntelは述べている。同社によると、同プロセッサは「Cranford」というコードネームのエントリーレベルのXeon MPプロセッサや新しい「E8500」チップセットとともに90日以内に出荷される見込みという。

 E8500チップセットはコードネームで「Twin Castle」と呼ばれており、来年投入される予定のデュアルコアXeonプロセッサに特に適したいくつかの新機能を先取りして搭載する。「このプラットフォームは実はデュアルコア向けに構築されている」とブレース氏。「新しいメモリ技術やI/O、フロントサイドバスアーキテクチャなどの機能の多くは、デュアルコアを念頭に置いて設計されたものだ」と同氏は2月8日に電話会見で語った。

 企業ユーザーにとってXeonの最も注目すべき強化点は、デマンドベーススイッチングと呼ばれる技術だろうとMercury Researchの主席アナリスト、ディーン・マカロン氏は語る。デマンドベーススイッチングは、プロセッサが使われていないときにその動作速度を低下させ、プロセッサの消費電力と発熱を抑える。この技術は既にノートPCでは利用されているが、Twin CastleシステムでXeonに初めて適用されることになる。

 「この技術は非常に重要だ」とマカロン氏。「速度を落として電力消費の無駄を減らすため、確実なメリットをもたらす」

 ブレース氏は、Intelのデュアルコアと64ビットのx86製品への注力を強調した。この2つはIntelがライバルのAMDに後れを取っていると見られている分野だ。

 ブレース氏は、Xeon製品のうちEM64T命令セットのサポートによって64ビットモードで命令を処理できるものが80%を占めるようになるとの見通しを示した。「われわれは64ビット対応のIntel Xeonプロセッサを6カ月弱で100万個出荷した。今月末までに出荷数は200万個に達する見込みだ」と同氏。64ビットXeonの発売は昨年6月であり、この製品は「Intelのこれまでのサーバプロセッサの中で最も急速な立ち上がりを見せている」

 Intelは当初、32ビットのx86システムで64ビットコンピューティングをサポートするというアイデアを否定し、Xeonはまだ64ビットモードでは広く使われていないものの、Intelがこの分野で出遅れていると思われることを望まないのは明らかだとマカロン氏は語る。「確かに、AMDは64ビットサポートのメッセージを発することで勢いを伸ばしているが、Intelは競争意識が強い会社だ。彼らは競合会社に追撃されれば対抗措置に出る」

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