買い換え・買い増しに最適な、大手メーカー初のシンプルデスクトップ──NEC「ValueOne」(2/2 ページ)

» 2005年02月14日 00時00分 公開
[小林哲雄,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 確かに店頭モデルには、高性能なHTテクノロジ対応Pentium 4や、最新プラットフォームのPCI Expressに対応した高性能カードなどはない。だが、多くの人にとって、最新機能がすべて必要だとは限らないだろう。

 店頭モデルの構成でも、インターネットを楽しむ、デジカメの写真やMP3プレーヤーの楽曲を管理する、持ち帰り仕事のためにワープロや表計算ソフトを使う、子どもがエデュケーションソフトで遊ぶといった用途には十分すぎるほどで、欲を言えばメモリを追加すればよいだけだ。

 一方、シンプルマシンに求められる拡張性は、しっかり確保されている。サイドパネルはレバーロック式になっており、カバーロックレバーを解除してサイドパネルをスライドさせるだけで、工具を使うことなくマシン内部にアクセスできるようになる。

背面2箇所にあるカバーロックレバーを解除するとサイドパネルが外れるようになる
サイドパネルを外したところ。内部もシンプルなため、メイン基板や各種内蔵ドライブにもアクセスしやすい

 5インチベイおよび3.5インチベイは各2基で、それぞれ1基ずつ空きが確保されている。5インチベイはバネ付きのカバーで覆われているため、ドライブのカラーが本体に合わないという悩みはない。3.5インチベイには上下スライド式のカバーが付いており、使わないときは閉めておけばすっきりした外見を保つことができる。3.5インチシャドウベイは2基で、空きが1基確保されているため、内蔵HDDの増設も簡単だ。

5インチベイと3.5インチベイが各2基並ぶ。上位機種のMT400/1Aでは、3.5インチベイに7メディア対応のメモリーカードリーダーが装着されている。使わないときはスライド式カバーで隠しておくこともできる
アクセスしやすい位置に3.5インチシャドウベイの空きベイがあるため、内蔵HDDの増設もしやすい

 もちろん、モデムと100BASE-TX/10BASE-T LAN端子も装備しており、USB2.0×5(リア4、フロント1)と外部機器の増設にも配慮されている。例えばテレビPCに変身させたいのなら、PCI対応のビデオキャプチャカードを購入すればよいのだ(PCIスロットは3基で、うち2基が空いている)。ただし、AGPスロットがないため、ビデオアップグレードは事実上行えない。

背面には、USB2.0×4、PS/2×2、シリアル、パラレル、100BASE-TX/10BASE-T、サウンド入出力の各ポートと、PCIスロット×3(うち1基はモデムで使用済み。最上部は不使用)がある

 シンプルマシンらしく、添付ソフトはすっきりとまとまっている。OSはWindows XP Home Edition SP2で、添付アプリケーションは、セキュリティ強化ソフト「マカフィー・ウイルススキャン(使用期間限定版)」/「同パーソナルファイアウォールプラス」、CD/DVD作成ソフト「Sonic RecordNow!」、DVD再生ソフト「InterVideo WinDVD5 for NEC」程度に抑えられている。

 これだけの内容なら数多のショップブランドマシンと大差ないが、ValueOneはレベルの高いユーザーサポートが用意されている。

 サポート体制は基本的に高付加価値モデルのVALUESTARやLaVieと同等であり、1年間の宅配便引取り修理サービス(無料)をはじめ、24時間365日体制の故障診断・修理受け付けや、毎日(9:00〜17:00 年中無休)の使い方相談サービスや買い取り/回収・リサイクルサービスが提供される。これらのサポート体制は、「日経パソコン」(2004年8月2日号)の「2004年版パソコンメーカーサポートランキング」で総合第1位を獲得した実績あるものだ。

ValueOneは、日経パソコン2004年版パソコンメーカーサポートランキングで総合第1位を獲得した高いサポート体制が特徴

 高いサポート体制にはコストがかかるため、これがValueOneの価格をやや引き上げているという点については否めないが、熟練のパソコンユーザーでない場合は、このようなサポート体制の良さが安心感を生む。ソフトウェア面でも、VALUESTARと同様に「サポートナビゲーター」、「CyberSupport for NEC」、「121ポップリンク」がインストールされており、手間をかけずにソフトウェアのアップデートやお知らせを得ることができる。

 店頭販売に加えて、カスタマイズ可能なWeb直販モデルがある点も見逃せない。店舗でじっくりと基本スペックや実際の使用感を確認した上で、必要に応じてCPUやHDD容量、メモリ容量をカスタマイズしたオリジナルマシンをWebで注文することもできる。

 ValueOneは、単にNECがシンプルなモデルを提供するということだけでなく、これからPCをより深く利用するであろう利用目的が明確な中堅ユーザーに高いサポート体制で安心感を提供し、さらに「Web直販ではどんなPCなのか実感できない」と悩むユーザーへ店頭購入の道を提供したという意味で、新しい試みといえるだろう。

 液晶ディスプレイとのセットやCPUのアップグレード、ビジネスアプリケーションのバンドルなど、ValueOneに独自の付加価値を付けた販売店オリジナルモデルの展開もあるらしい。ユーザーニーズによりマッチした販売店オリジナルモデルに期待したい。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月17日 更新
  1. 「DJI Osmo Pocket 4」速攻レビュー Pocket 3から買い換える価値はある? 進化したポイントを実機で比較した (2026年04月16日)
  2. 新型「Amazon Fire TV Stick HD」登場 本体をスリム化+USB Type-C端子搭載で6980円 (2026年04月15日)
  3. 新モデル「ViXion2」で「ルーペ」から「日常の眼鏡」へ 9mm大口径レンズで劇的進化を遂げたオートフォーカスアイウェアが越えた一線と、見えてきた壁 (2026年04月16日)
  4. 5990円で買えるバッファローの“半固体”モバイルバッテリーを試す 安全性と利便性は両立できているか? (2026年04月16日)
  5. Windows 11(24H2/25H2)の新「スタートメニュー」で問題発生 追加/削除したアイコンの反映にタイムラグ (2026年04月17日)
  6. Appleはいかにして「今日のAIやWeb」を予見したのか? “暗黒時代”とも呼ばれた1985〜1996年の光と影 (2026年04月17日)
  7. 「普通の人のためのコンピュータ」はいかにして生まれたか? 「Apple I」から「Macintosh」への軌跡 (2026年04月15日)
  8. バケツ水攻めに極寒、粉じん ──タフブック30周年の新モデルが示す「現場を止めない」実力を新人記者が目撃した (2026年04月16日)
  9. 2画面を縦に並べて省スペースで使える「InnoView デュアルモバイルディスプレイ」が34%オフの2万8212円に (2026年04月14日)
  10. 日本語配列でタッチパッド付き「Ewin 折りたたみ式ワイヤレスキーボード」が32%オフの4746円に (2026年04月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年