プリンタ詰め替えカートリッジ訴訟でLexmarkの口頭弁論請求却下

» 2005年02月23日 07時45分 公開
[IDG Japan]
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 Lexmark Internationalが米デジタルミレニアム著作権法(DMCA)を盾に、他社によるLexmark製プリンタ用の詰め替えトナーカートリッジ製造をやめさせようとしている訴訟で、Lexmark側に不利な判断が言い渡された。

 Lexmarkでは、相手陣営の米Static Control Components(SCC)の主張を認めた先の判断を見直すよう求めていたが、米第6巡回区連邦控訴裁はその請求を退けた。SCCが製造している部品は、サードパーティーによる詰め替えカートリッジ製造に利用されている。

 先の判断では、SCCがLexmark製レーザープリンタ向けのチップ製造を、少なくとも年内に裁判が審理に入るまでは継続することを認めた。Lexmarkは控訴裁に対し、この判断の見直しに向けた口頭弁論開催を求めていたが、その請求は2月15日に退けられたと、SCCが21日明らかにした。

 プリンタメーカーは利益の大半を自社のカートリッジ販売を通じて上げており、今回の訴訟は業界では大きな注目を浴びている。詰め替えカートリッジは通常、大手プリンタメーカーのものよりも約30%安い値段で売られている。

 SCCは今回の裁判所の判断について、すべてのコンシューマーにとっての勝利だと宣言。一方Lexmarkは「今回の訴訟は問題の複雑さを考えると、解決までに長い時間がかかると予想している。だが、当社の知的財産権侵害に関する当社の主張については引き続き強い自信を持っている」との簡単なコメントを発表した。

 訴訟は12月に審理入りする見通し。

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