*ist DSに待望のシルバー登場! “銀色ボディ”の魅力を探る(3/4 ページ)

» 2005年02月24日 00時00分 公開
[永山昌克,ITmedia]

画質の傾向を細かくカスタマイズできる

 画質に関しては、特に不満は感じない。私が*ist DSを使うメインの用途は、国内外の旅に持ち歩き、スナップやポートレートを撮影することだ。JPEGの最高画質で撮影し、撮った写真はWEBで公開するか、A4サイズに印刷している。その範囲で、解像感や発色、トーンの再現性、ノイズ面などに大きな不都合はない。

 *ist DSは画質のカスタマイズ機能が豊富なので、自分の用途に適った設定を見つけるといいだろう。撮影メニューには、画像仕上モードとして、彩度とシャープネスが高めになる「鮮やか」と、彩度とシャープネスが控えめになる「ナチュラル」の2タイプを選べる。加えて、彩度、シャープネス、コントラストはそれぞれ±2段に微調整可能だ。

photo 撮影メニューでは、画像仕上の「鮮やか」と「ナチュラル」の切り替え、彩度、シャープネス、コントラストの調整ができる

 とはいうものの、私自身がこれらを細かく調整しながら撮影しているわけではない。仕事または作品として残すような大事な撮影の場合は、ほぼ100%「ナチュラル」を使用する。

 なぜなら、*ist DSに限らず、仕事や作品の用途では必ずといっていいほど最終的にはPhotoshopなどのレタッチソフトで画像処理を加えるからだ。その際、カメラ内の処理で彩度やシャープネスの強調が加わっていると、狙い通りの後処理ができない場合がある。さらにいえば、使用するレンズによって異なる、レンズ自体の持ち味を生かすには「ナチュラル」のほうが適していると思う。

 ちなみに、補正を前提に素材としての写真を撮るならば、本来はRAWモードを使ったほうがベターだろう。ただし、私の場合はRAWモードは使わず、もっぱら「ナチュラル」を選んでいる。RAW現像にかかる手間と画質の違いを天秤にかけた判断だ。

 一方、日常的なスナップや記念写真を撮る用途では「鮮やか」を選ぶ、あるいは彩度とシャープネスを+側に設定している。仕事以外で人にあげる写真を細かく後処理するのはやっかいだからだ。「鮮やか」の設定で十分に見栄えのいい写真になる。

 以上は、あくまでも私の個人的な使い分けである。また、このほかにもピクチャーモードやオートピクチャーモードを利用して、シーンに応じた画質や設定をカメラ任せにするという使い方もある。エントリークラスのデジタル一眼レフ機でありながら、幅広いユーザーの用途に対応できることが、*ist DSの魅力だ。

photo モードダイヤルの操作で、標準、人物、風景など7つのピクチャーモードを選択でき、シーンに応じた露出や画質で撮影できる

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