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» 2005年02月28日 15時00分 公開

“あの騒動”乗り越え――今度は指摘もしてくれる「一太郎/ATOK/花子 2005」を試す (3/3)

[小野崎奨,ITmedia]
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PowerPoint連携や、説得力ある図版を簡単に作成できる機能が強化された「花子2005」

 花子2005は、思考した図版をフリーハンドで描く感覚でデザイン製に富み、説得力のある図版作成が行えるグラフィックソフトだ。

 ビジネス文書作成といえば、プレゼン用としてPowerPointを利用するユーザーは多いと思うが、説得力のある企画書は、よほど文章がうまく表現力豊かな人でない限り文章の羅列だけでは難しいため、グラフやチャート図、写真、イラストを挿入するなどデザイン・レイアウト的な要素が必要であることはご存じだと思う。

 花子2005では、この要素を補完できる「オートチャート機能」を強化した。オートチャート機能では、「アウトライン」エリアに文書に必要なトピックや物事の構造や関係性を文字入力し、8分類58種類が用意される図版スタイルを選択していくだけで、イメージどおりのチャート図版を生成してくれるものだ。とくにプレゼン用として使用するときには、図形の色や輪郭などをまとめて指定できる「カラーセット」も採用され、効率的で見栄えのよいチャート図が作成できる。

photo 「アウトライン」エリアに必要な言葉や数字を入力し、イメージにあったチャートスタイルを選択するだけでチャート図が作成できる。デザイン変更もスタイルを選択し直し、反映させるだけ

 また、「ブロック図形」機能の利用により、表計算ソフトを使用することなくグラフ図版が作成のも活用度が高いと思われる。グラフは項目数に合わせて自動的に分割されるので、面倒な操作は必要ない。「%」の数字なども自動的に表示され、グラフデータの調整や修正もマウスでドラッグするといった操作だけで行える。もちろんチャート機能同様に、カラーセット機能を活用することでより見栄えのよいグラフ図が生成できることだろう。

photo できあがったグラフはマウスでデータに合わせて調整や修正ができる。表計算ソフトで作成必要がないため、イメージ先行のグラフ作成も容易に行える

 さらに、PowerPointでよく使われる図形をテンプレート図形として追加したほか、PowerPointのファイル形式であるppt形式でそのまま保存することもできるようになった。逆に、PowerPointで作成した図版をコンバートして取り込む機能も追加するなど、より一層の連携機能強化が図られた。


 なお今回は、一連の新バージョン全部入りである「一太郎2005&花子2005 スペシャルパック 三四郎2005特別搭載版」(初回生産分限定パッケージ)を導入したが、一太郎2005、ATOK2005、花子2005、三四郎2005の単体パッケージも用意されている。

 主なラインアップは以下の通り。

製品名特徴価格(税別)キャンペーン版価格バージョンアップ(登録ユーザー向け)版価格キャンパスキット書籍付き版発売日
一太郎2005日本語ワープロソフト2万円9800円8000円8000円2005年2月10日
ATOK2005 [電子辞書セット]日本語IME(国語/英和/和英辞書付き)1万1000円8000円
ATOK2005日本語IME8000円5000円
花子2005グラフィックソフト9800円8000円8000円1万800円
一太郎2005&花子2005 スペシャルパック[三四郎2005特別搭載版](※)統合パック2万5000円1万5000円1万5000円
三四郎2005表計算ソフト4500円2500円
※初回生産限定として、三四郎2005もセットになったパッケージとして発売、初回生産分出荷が終了次第、一太郎2005&花子2005 スペシャルパックとなる

 ビジネス/パーソナルを問わず、ソフトが使用されるシーンを理解し、ここまで具体的に反映したことは評価すべきポイントで、「考えるための道具」のコンセプトどおり、文書作成時・入力時において「思考の妨げ」になる――思わず舌打ちするような――面倒な操作をしているとはほとんど感じないようになった。

 Word/Excel/PowerPoint/MS IME(MS Natural Input)一辺倒のユーザー(PCにバンドルされていたなどの理由もあろうが)も、一度同社が打ち出したコンセプトの神髄に触れてみることを強くお勧めしたい。

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