MCE2005用として最適な複数枚搭載可能の新モデル――「MonsterTV PH-GTRM」キャプチャーカード(1/3 ページ)

» 2005年03月07日 08時00分 公開
[池紀彦,ITmedia]

 エスケイネット「MonsterTV PH-GTRM」は、Windows XP Media Center Edition 2005(MCE2005)にも対応、TVをきれいに試聴するということにも重点が置かれた設計がなされたというハードウェアMPEGエンコードタイプのTVキャプチャーカードだ。

photo エスケイネット「MonsterTV PH-GTRM」

 高画質化機能として、3次元Y/C分離ないし3次元ノイズリダクション機能(排他利用)、ゴーストリデューサー機能などを備え、実売価格は1万5000円前後となっている(ITmedia Shoppingで最安値をチェックする)。エンコードチップにはPhilips製「SAA6752HS」を搭載し、ビットレート1M〜25Mbpsまでの録画に対応する(15Mbps以上の場合はIフレームのみ)。

photo 搭載インタフェースは、TVアンテナ入力、S-Video入力、RCA映像入力、RCA左右音声入力が備わる
photo カードデザインは2階建て構造。MPEG-2エンコードチップはPhilips製「SAA6752HS」、そして2階部分に松下電器製3次元Y/C分離チップ「MN82832」、OREN製ゴーストリダクションチップを採用する

MCE2005上での動作は快適で、現状完成型の域にあるといえる

 まずは、特徴の1つであるMCE2005上での動作を試してみた。

 MCE2005で利用する場合には、専用ドライバがドライバCD-ROMの別フォルダに記録されているので注意が必要だ。そのままドライバーCDのルート上にあるドライバーをインストールしてしまうとMCE2005上で正常に動作しない。またグラフィックスカードによっては、Windows XP用のドライバでは正常に動作せず、MCE2005専用ドライバを使用しないと10feet UI上でのTV視聴やビデオ再生が行えない場合がある点にも注意が必要だ。チップセットのグラフィックス機能で使用する場合、パフォーマンスがかなり悪くなる点も付け加えておく。

photo 今回試した環境は、インテル製マザー「865GBDF」、PrescottコアPentium 4/3E GHz、1024Mバイトメモリという構成。筆者環境では通常のWindows XP用ドライバでIntel 865Gグラフィックス機能を用いた場合に正常に動作しなかったため、今回は手持ちのGeForce FX 5600(VRAM 256Mバイト)搭載グラフィックスカードを用いることにした。なお、インテルが配布するMCE2005専用ドライバの利用により正常に動作するようだ

 以上の点を踏まえてカードのインストールが無事に完了すれば、後はMCE2005上でチューナー設定を行うだけで作業は完了となる。

 ところで、ここでMCE2005に詳しいユーザーなら「MPEG-2デコーダは?」という疑問がわくことであろう。

 MCE2005のデフォルト状態では、対応するTVキャプチャーカードを用意するだけではMPEG-2録画した番組の再生が行えない。このため、MPEG-2デコードソフトのインストールが必要、しかもMCE2005に対応するものでないとならない。ちなみに他社製MCE2005対応製品は、そのほとんどにMCE2005対応版「PowerDVD」が付属されている。

 Monster TV PH-GTRMの場合は、付属するMCE2005専用ドライバソフトにMPEG-2デコーダが同梱され、ユーザー側でとくに意識してインストールせずに済むようになっている。自分の望まない余計なソフトを極力インストールせずに済むのはうれしいところだ。

 MCE2005は標準で2枚までキャプチャーカードを認識でき、2番組同時録画に対応している。Monster TV PH-GTRMももちろん複数枚差しに対応しているため、今回はこれを2枚使用してチェックを行っている。ちなみにMCE2005上で使用しない場合は、4枚まで搭載可能となっている。

photo 同じ時間帯の番組予約でも2番組までは特にアラートも出ず、自然に録画予約が行える。同じ時間帯に3つ以上の番組を予約しようとすると警告が表示され、どれを有効とするかを選択するようになっている

 MCE2005上は、TV視聴と録画の境が分かりにくかったりとキャプチャーカードメーカーが独自に提供するTV視聴・録画ソフトと比べて不満は残る。また、2番組の同時録画は可能だが、2番組の同時視聴は行えず、OS側仕様による制限のため、高画質化機能などの設定もカードのデフォルト設定のままでしか使えない。このあたりもMCE2005が日本国内でどうもぱっとしない理由なのかもしれない。

 ただしTV番組ガイド部分などの操作インタフェースは、10feet UIを効果的に活用しており、家庭用HDD/DVDレコーダーのそれと比べてもほどよく見やすいとは感じている。2番組同時録画の際も、複数搭載した個々のカードをとくに意識することなく予約設定が可能なつくりになっている。今後のOSのバージョンアップに期待したいところだ。

photo MCE2005番組ガイドはフォントサイズが大きいので見やすい。ただし一覧性が損なわれている。レイアウトは縦軸がチャンネルで横軸が時間になっており、家庭用HDD/DVDレコーダーなどに採用されるインタフェースと同じだが、個人的には縦横の軸が変更できればうれしいのだが

 Monster TV PH-GTRMをMCE2005上で利用するにあたり、現状のOS仕様による制限の中におけるMCE2005対応製品としては完成形の製品であると評価して差し支えないだろう。

XP上での動作には、自由度があるマニュアル設定をよしとするか否か

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