日立製作所は4月20日、2005年夏モデルとなる「Prius M」シリーズとして、デスクトップモデル「Prius Deck」「Prius Air」「Prius Air One」の3シリーズ計7製品を発表、5月14日より発売する。
製品コンセプトは2005年春モデル「Prius L」シリーズを受け継ぎつつ、使い勝手の向上改善が全般的に図られているのが特徴。全般的に搭載メモリの強化、搭載光学ドライブ強化が図られ、標準で512Mバイト以上搭載するモデルではすべてデュアルチャネル対応の2枚構成となっている。TV機能の強化もなされ、7機種中5機種でハードウェアエンコーダ搭載のTVチューナーを内蔵、全機種で2層DVD+R対応のDVDスーパーマルチドライブを搭載する。
Lシリーズで追加された「いいとこ観機能」では、従来からの野球とサッカーに加え、新たに歌番組と相撲ジャンルがサポートされた。
いいとこ観機能は、番組内の盛り上がった箇所などを検出し、ハイライト表示させることで時短視聴が行えるもの。新たに対応された相撲番組では、「○○山対△△竜」といった取り組みテロップ場面や観客歓声が高まった時などを検出するという。音楽番組では、曲名やアーティスト名などのテロップのほか、音場を検出するアルゴリズムを備えることで、たとえば音楽カウントダウン番組のような自動編集→時短表示が行える。
メディアファイルの管理を総合的に行える「Prius Navistation3」の操作インタフェース画面も、従来の2次元的なものから、3次元的に奥行きを持たせたリモコン操作時であってもとくに意識することなく操作できるようなものに進化した。
また、日立製作所中央研究所による知的音声合成技術を活用したという音声読み上げソフト「読みワザ」も付属する。
読みワザは、IEで表示したテキストや範囲指定したテキストを、音声ニュースのように読み上げることができるもの。かな混じり文章を言語解析し、リズムや抑揚を付加して音声を合成する仕組みが取り入れられており、かなり自然に発声されるのが大きな特徴となる。
Prius Deckシリーズは、CPUにPentium 4 540(3.20GHz)を採用し、2基チューナーを内蔵する高機能エンターテインメントモデルで、ディスプレイにワイド23インチ液晶TV「Wooo」を採用する「DS75M」と、19インチラスタビュー液晶を採用する「DS73M」をラインアップする。
両機種ともに、3次元Y/C分離回路やゴーストリデューサ、デジタルノイズリダクションといった高画質化回路を備えるハードウェアエンコードタイプのキャプチャーユニットを2基搭載し、2番組同時録画や裏番組録画が行える。DS75Mでは、液晶TV「Wooo」にもチューナーが内蔵されているため、PCとは個別にTV視聴を行うことも可能となっている。
Prius Deck DS75MおよびDS73Mの主な仕様は以下の通り。
製品名 | Prius Deck DS75M | Prius Deck DS73M |
OS | Windows XP Home Edition SP2 | |
マザーボード | Intel 915GVチップセット搭載製品 | |
CPU | Pentium 4 540(3.2GHz) | |
メモリ(最大) | PC3200 DDR-SDRAM 1Gバイト(2Gバイト) | PC3200 DDR-SDRAM 512バイト(2Gバイト) |
グラフィックス | チップセット内蔵(Intel 915GV) | |
ディスプレイ | 1280×768ドット(WXGA)表示対応ワイド23インチ液晶テレビ「Wooo」 | 1280×1024ドット(SXGA)表示対応19インチラスタービュー液晶 |
HDD | 400Gバイト(200Gバイト×2) | 250Gバイト |
光学ドライブ | 2層DVD+R対応スーパーマルチドライブ | |
TV機能 | 高画質化回路+ハードウェアエンコーダ搭載×2 | |
ネットワーク | 1000BASE-T | |
主なインタフェース | USB2.0×6、SDメモリカード/メモリースティックスロット×1、S-Video入力×1、RCA映像入力×1、PS/2×2、ライン入力×1、ライン出力×1、光デジタルオーディオ出力×1、ヘッドフォン出力×1 | |
本体サイズ | 110(幅)×377(奥行き)×389(高さ)ミリ | |
重量 | 約11.2キロ(スタンド含まず) | 10.4キロ(スタンド含まず) |
実売予想価格 | 38万円前後 | 25万円前後 |
発売日 | 2005年5月14日 |
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