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» 2005年05月17日 22時41分 公開

HDD:当面の目標は2.5インチで業界3位。シーゲイトの2.5インチHDD新製品発表

日本シーゲイトは5月17日、業界最大容量となる4200/5400rpmの120GバイトHDD、および7200rpmの100GバイトHDD、5400/7200rpmのNCQ対応ネイティブSerial ATAドライブを発表した。大手OEMへのサンプル供給はすでに開始されており、量産出荷は6月から。

[小林哲雄,ITmedia]

2.5インチHDDをフルラインアップで展開する

 製品発表にあわせて行われた説明会では、米シーゲイトのプロダクト・マーケティング・マネージャーのマーク・ウォーカー氏が製品、および現在の2.5インチHDD市場動向をレクチャー。ウォーカー氏はノートPC向け「Momentus」のワールドワイドにおけるOEM、チャネルマーケティングの戦略構築を担当している。

以前はBarracuda 5400の担当だったが、現在はMomentusを担当するウォーカー氏

 2.5インチHDDでは最大容量となる120Gバイトの4200/5400rpmドライブ「Momentus 4200.2 120-Gbyte Family」および「Momentus 5200.2 120-Gbyte Family」は、60Gバイトプラッタを採用。同時に発表された7200rpmの100GバイトHDDとあわせて、シーゲイトは100Gバイト7200rpmと120Gバイト5400rpmのHDDは業界初とアピールする。

 5400/7200rpm HDDでは新たにSerial ATAバージョンも投入。2003年の参入時には小容量ドライブのみであった同社の2.5インチHDD製品は、第2世代で2プラッタ製品が登場するなど、そのラインアップは格段に充実した。

 また、2.5インチHDD業界の動向に関して「現在、2.5インチHDD市場はマックストアを除く6社が参入しているが、シーゲイトが市場に参加した2003年からも順調に出荷台数を伸ばしている」と紹介。これはデスクトップPCとノートPCとの価格差、性能差が縮まっており、ノートPCの比重が増しているのが背景にあるという。

PC業界の中では成長株の2.5インチHHDの市場は台数ベースで2桁成長が続いている

 同社の想定する2.5インチHDDの市場構成については、7200rpm HDDはハイエンドノートブックとクリティカル用途でないブレードサーバー、そしてSFF PCにシフトしていくという。7200rpmのドライブを使うことでアクセスが高速になるだけでなく、スピンアップ時間も早いのでマシンの起動が早くなる。PCMarkの結果ではOverAllで17%、ファイルコピーならば37%の速度アップが5400rpm HDDと比べて得られるとしている。

 中堅に属するのが5400rpm HDDのラインアップで、転送速度と消費電力のバランスの取れた製品であり、一般のノートPCや産業用機器に適している、とシーゲイトは説明している。4200rpm HDDはコストパフォーマンスを重視する製品への組み込みや、USBバスパワーで起動できる外付けHDDへの利用を期待しているようだ。

 出荷構成について質問したところ、現在はまだ7200rpmの量産出荷を行っておらず、4200rpmと5400rpm製品で7:3の割合となっているそうだ。だが、チャネル市場では5400rpm HDDが80%を占めるほどの人気らしい。また、7200rpm HDDの投入により5400rpm HDDを主流に移行させ、さらに7200rpm HDDの割合を来年にも10%にしたいと語っている。

 ノートPCでも、Serial ATAをサポートするICH6Mが登場したおかげで、Serial ATAネイティブ対応HDDを供給するという。同社では今年中に12%、来年末には30%の2.5インチHDDがSerial ATAに移行すると見ている。

サンプルとして展示された2.5インチ Serial ATA HDD。

 シーゲイトは自社のノート用HDDの特徴として、アイドル時で可聴限界(2.6ベル)を下回る静音性能(4200/5400rpmで2.4ベル、7200rpmで2.5ベル)と、業界最長となる5年保証(ただし、正規代理店から購入した内蔵HDDに限る)、そしてフリーダイヤルとメールを使った日本語テクニカルサポートをエンドユーザーにも提供していることも挙げている。

ゆくゆくはすべてのHDDで業界トップを狙う

 シーゲイトは現在1インチから2.5、3.5インチと3つのHDDプラットフォームで製品を展開している。2.5インチプラットフォームではコンシューマ向けのMomentus以外にエンタープライズ向けのSavvioシリーズ(1万rpmで容量が36.7Gバイト、もしくは73.4Gバイト)も用意している。

 エンタープライズ製品からCE製品まで幅広く取り扱うようになったことで、HDD業界で高いポジションを確立したとシーゲイトは語る。その根拠として、ガードナーの「シーゲイトはHDD業界全体、デスクトップ、エンタープライズ、そしてデジタル家電でトップ企業である」という評価コメントも用意していた。

 質疑応答の中で「当面の目標は?」という質問に対して「現在(2.5インチHDDのシェアで)4位だがこの2〜3年で業界3位を目指す」という大胆な発言が飛び出した。

 シーゲイトの調査によれば2005年第1四半期のシェアは11%で第4位。業界3位の東芝は22%と実に2倍の差があるのだが、これを「ひっくり返す」というのである。そのアグレッシブな姿勢が業界のポジションアップを狙う原動力なのだろうか。

2.5インチHDDのシェア3位が当面の目標という。2倍のシェア差をひっくり返す大胆な発言

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