デュアルコアCPUはこのマシンにこそ相応しい──ソニー「VAIO type R VGC-RA73PL9」(2/3 ページ)

» 2005年05月30日 12時02分 公開
[寺崎基生,ITmedia]

テレビ視聴、動画編集を身近にしてくれる装備

 映像利用を重視したVAIO type Rには当然ながらキャプチャーカードが装備されている。キャプチャーカード自体は従来モデルと同じだが(下位モデルのVGC-RA53L7は、それまでのキャプチャーカードから上位モデルと同じカードに変更された)、簡単に紹介しておこう。

 搭載しているカード自体はVAIOのオリジナルで、市販されているものではない。エンコードチップにViXSの「XcodeII」を搭載しており、録画方式はMPEG-2。3次元Y/C分離や3Dノイズリダクション、ゴーストリデューサといった高画質化機能は、ソニーのオリジナルチップで実現している。

 テレビの視聴や録画、再生などに使用するコントロールソフトは「Do VAIO」を利用する。10フィートUIを意識したインタフェースを採用し、離れた場所から付属のリモコンですべての操作が可能。動画ばかりでなく写真や音楽など、PCで扱えるすべてのコンテンツを一元的に扱える。

 評価機に同梱されていた周辺機器で筆者がとくに注目したのが、動画の編集作業で活躍してくれる「ジョグコントローラ」だ。動画の編集に威力を発揮するジョグダイヤルに、機能ボタンが6つ配置されている。編集範囲の最初と最後の指定や削除など、キーボードやマウスを一切触らずに、コントローラだけで編集が行えるのだ。

 ジョグダイヤルの操作感は少し堅めで「流れるようなシーク」とはならないが、それでもキーボードやマウスを使って編集するときと比べると、目的のフレームにピッタリに合わせる操作は格段にやりやすい。

映像編集に威力を発揮するジョグコントローラ。

 VAIO type Rに標準装備の動画編集ソフト「Adobe Premire Pro 1.5日本語版」「TMPGEnc MPEG Editor」「TMPGEnc 3.0 Express」のすべてでジョグコントローラが利用できるなど、活用の幅は広い。

 また、搭載しているキャプチャーカードは、iLINK経由でハイビジョン映像の取り込みも可能。今回は機材の関係でテストできなかったが、ハイビジョンの編集まで、個人レベルで行えるようになっているのは驚きである。

そのほか、筐体に用意されたインタフェースも充実。筐体前にはFDDにCF、xD、PCカード(typeII)、メモリースティック、SDカードのそれぞれ専用スロットが設けられている

背面の上部に見えるのは大型クーラーユニット用の排出口

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2024年04月25日 更新
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