第24回 野鳥と高倍率デジカメとデジスコの関係:今日から始めるデジカメ撮影術(1/4 ページ)

» 2005年06月09日 00時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 身近にいて結構フォトジェニックなのに、意外と撮りづらくて知られていない被写体、それが「鳥」だ。スズメやハトやカラスのような本当にどこにでもいる鳥は誰もが知ってるが、ちょっと気をつけてみると、サギ、ムクドリ、ヒバリ、ヒヨドリ、カモなどはいろいろなところで見かける。また、地域や季節によって、ある地方では珍しい鳥がある地方では当たり前のようにたくさんいるってこともあるし、サギと一口にいってもコサギ、チュウサギ、ダイサギ、アマサギ、ゴイサギ、アオサギといろいろいる。カモもカルガモ、マガモ、コガモ、オナガガモあたりが東京で当たり前に見られる(もっともほとんどのカモは冬鳥だが)。今回はそんな身近な野鳥を撮ってみよう。

野鳥を撮るには

 鳥を撮るにはとにかく望遠レンズが必要だ。公園にいる人になれた鳥など一部を除くと、どの鳥も人が近づくと逃げる。ある距離以上は近づかせてくれないのが普通だ。鳥を脅かさないためにもある程度遠くから撮らねばならない。

 つまり鳥を撮るための基本は「鳥を追いかけない」である。基本的には向こうが警戒しない距離ぎりぎりに近づいてじっとタイミングを待つ。鳥が動いたからといって追いかけたらもっと逃げるだけ。当たり前のことだ。

 実際にデジカメで鳥を撮ろうと思ったら、方法は2つ。大望遠のデジカメを使うか、自然観察用のフィールドスコープ(アウトドア用の望遠鏡だ)にデジカメ装着するか、だ。デジタル一眼レフに大望遠レンズというのが一番ハイクオリティだが、大きくて重くて高くつく(安いレンズをつけても総額20万円コースだ)からここでは考えない。

 望遠系デジカメの良さは安さと軽さ。手ブレ補正付だと完璧。三脚がなくてもなんとか撮れてしまう。お手軽カジュアル派……鳥を撮るために出かける、というより散歩の途中や旅行先に鳥を見つけて思わず撮る、って人向けだ。その代わり、望遠が足りないことが多い。

 フィールドスコープは本格派。価格的にはデジカメを除いて10万〜15万円くらいで、手持ちのデジカメ(屈曲光学系の薄型デジカメだと難しい)を装着できるし、超望遠である。望遠デジカメの4倍はいける。その代わり三脚は必須で、持ち歩きにそれなりにかさ張る。バードウォッチングが趣味の人の必須アイテムだ。

高倍率ズームデジカメでもここまで撮れる

 まずは高倍率デジカメから行こう。

 鳥を撮るために一番大事なのは、鳥を見つけること。森や山の中は難易度が高い。鳴き声が聞こえても、木や葉が邪魔して見つけるのが大変だからだ。田んぼや川や池や海辺のように見通しのいい場所がいい。水があるところにはたいてい鳥がいる。

 フィールドスコープを持った人が遠くにレンズを向けて覗き込んでいたら、「何がいますか?」と尋ねてみるといい。たぶん親切に教えてくれる。

 先日、「野川」という川の川べりを自転車で走っていたら、そういうシーンに出くわした。尋ねてみるとカワセミがいるという。きれいな青色をしており、一番人気があると言っても過言ではないフォトジェニックな鳥だ。5〜6月は子育ての季節なので、餌を運ぶ親鳥を見ることができる。

 お邪魔させてもらってそのときたまたま持っていたキヤノンの「Powershot S2 IS」を構えていたら、ちょうど親鳥が魚を加えて登場。いいタイミングで撮ることができた。でも、これだとちょっとカワセミが小さい。そこで2倍のデジタルズームをかけて撮影。

 するとちょうどいい大きさで最高のタイミングで撮影成功。デジタルズームだと無理矢理拡大するのでディテールが怪しくなり、画質も低下するけれども、経験上2倍ぐらいのデジタルズームなら、ほどよい大きさで撮れることが多い。デジタルズームを避けるなら、1.5倍などのテレコンバージョンレンズをつけられる機種がいい。

 しかしタイミングはよかったが、逆光かつ葉の影でどうしても暗い。そこで+1の露出補正をかけた。

 露出補正は重要だ。逆に周りが暗い中に白っぽい鳥がいると、鳥が白トビしがちになる。こういうときは少しアンダーにしてやるといいのだ。

 もう1つはシャッタースピードに注意すること。手ブレ補正機能を使えば手ブレは結構防げるが、鳥のようになかなかじっとしてくれない相手だと被写体ブレを起こしてしまうのだ。

 そういうときはISO感度を上げるしかない。

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