第24回 野鳥と高倍率デジカメとデジスコの関係今日から始めるデジカメ撮影術(4/4 ページ)

» 2005年06月09日 00時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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 雨が降りそうな日でも背景にちょっと色がはいっていると印象がずいぶん変わる。

カルガモのヒナたち休憩中

 三脚に固定しての撮影なので動いているものは苦手だが、歩いている程度ならなんとか追える。

ドロに顔をつっこんで餌をとっているヒナ

 これだけ倍率が高いとかなり遠くてもある程度撮れてしまうのがすごい。

中州に集まっていたアオサギやカワウたち

 これは200メートル以上離れた位置から撮った写真だ。ただし、雨が降るか降らないかという大気中に湿気が充満してる天気だったので、ちょっと離れるとこのようにかすんでしまう。それはもう望遠鏡の性能じゃなくて空気のせいだ。

 次は多摩川河口付近で撮ったカモメの幼鳥を。

 幼鳥は大人の鳥と比べて模様が違うので特定しづらいが、オオセグロカモメかウミネコの幼鳥だと思う。図鑑を見てもよく分からなかった。

 これを12倍ズームデジカメで撮るとこんなである。

 全然違うのは一目瞭然だ。このようにフィールドスコープを使った「デジスコ」の威力は絶大なのだ。

おまけ

 野鳥観察やフィールドワークがもともと好き、という人ならともかく、そうじゃない人は高倍率デジカメで遊んでみることを薦める。

 特に野鳥好きじゃなくても、鳥にもいろいろいてきれいな模様のやつや小さくて可愛いやつや大きくて迫力のやつもいて、しかも身近にいろんな種類の鳥がいると分かるだけで面白いはずだ。野鳥は何しろ野生の鳥で飛び回るから、いつどこにいるかは分からない。特に珍しい鳥となると、狙ってもなかなか見つかるものじゃない。だからまずは散歩ついでに可愛い鳥がいたらラッキーくらいの気楽な気持ちがいいだろう。

 それでハマったらフィールドスコープを購入し、デジスコに挑戦してみよう。

 最後に高倍率デジカメならではのカットを1つどうぞ。Powershot S2ISの動画機能で撮影した、アオサギが魚を捕まえて飲み込む瞬間だ。コマ送りで見るとよく分かる。

動画はこちら(約12Mバイト)
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