筆者が試したときには、無線LANを有効にしただけの状態でも「残り8:00時間」で、その状態で上記のソフトを動かしても同じ時間を示すので、それほど厳密な値を示しているわけではないのだが、実際にユーザーがノートPCを戸外に持ち出し、街における使い方を想定した場合の、ある程度それらしい使える時間を表していると考えてもいい。
筆者も2週間程度Let's note T4を常時持ち歩き、街や週末のアウトドアで使ってみたが、そのうち意識の中に「バッテリー切れ」という状態を想定することがなくなっているのに気が付いた。筆者の場合、ウィークデーでは出勤前や取材の行き帰り、そして日々の原稿執筆などでできるだけバッテリー駆動の状態で使うようにしてみたが(そう、だから自席におらず喫茶店に入り浸っていても、遊んでいるわけではなかったのだよ)。
このような使い方でだいたい一日4時間程度。その間、無線LANは常時オンであるのは当然、MP3は聞き放題、ときには録画しておいた「落語」やsakusaku「みんなでうた」メドレー、ピタゴラスイッチ「10本アニメ」総集編などなどのMPEG-2ファイルも視聴しながら(本当に仕事をしていたのですか?)、その日の原稿を書き上げても(その作業の中には10数枚程度の画像編集処理やWebサイトを使った情報検索、掲載記事のアップロードも含まれる)、バッテリーを使い切ることはない。翌日の朝、Let's note T4を起動するとバッテリーの残量は「残り5:00時間」を示してくれる。
このように、2日間通常に、いや通常よりも負荷がかかる状態でノートPCを使っても「おつりがくる」ほどバッテリーは残っている。バッテリーを意識せず数日使える、というLet's note T4の感覚はまざに「ケータイ」に対するそれにほぼ近い(だから、寝る前にバッテリーの充電を忘れて次の日途中で切れてしまった、ということもあったが)。
Centrinoのセールストークではないが、無線LANがノートPCに当たり前のように組み込まれ、街にアクセスポイントが増えることで、ノートPCの使い方に大きな変化が現れたように、この「ケータイ」感覚を可能にするLet's note T4のバッテリー持続時間も、ノートPCの使い方を進化させてくれるかもしれない。
屋外では「バッテリー切れ」の束縛はなくなり、屋内でも「電源コード」から完全に開放された。その使う意識は常にACからパワーが供給されるデスクトップPCと同じである。
「真のノートPCとなった」といわれた製品はこれまでも数々あったが、Let's note T4はベンチマークやカタログスペックだけでなく、実生活レベルでも必要十分なバッテリー持続時間を実現し、かつ、使い勝手と携帯性能を両立させた「真のノートPC」といえるはずだ。
PCMark04 | 2217 |
CPU | 2393.0 |
Memory | 2419.0 |
Graphics | 678.0 |
HDD | 2499.0 |
WMV Video Compression | 29.9 |
DivX Video Compression | 35.2 |
3DMark03 Score | 737 |
Business Disk WinMark 99 | 4200 |
High-End Disk WinMark 99 | 16200 |
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