XCode II-L+Wチューナー搭載のほぼ決定版キャプチャーカード──「GV-MVP/GXW」TVキャプチャーカード(2/4 ページ)

» 2005年06月14日 11時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

2番組同時録画を生かしきる、TV視聴・録画ソフト「mAgicTV5」

 さて、2番組同時録画を生かすも殺すもソフト次第だ。GV-MVP/GXWに付属するTV視聴・録画ソフト「mAgicTV5」は、ダウンロードタイプの電子番組表「ADAMS-EPG+」を採用し、キーワードやジャンル指定でのおまかせ録画をサポートする。mAgicTV5の基本的な機能は以前のレビューでも詳細に触れているので、こちらも参照して欲しい。

photo 番組表はPCならではの情報量が活用できるラテ欄タイプ。録画予約された番組は番組表上に赤い矢印で確認できる
photo 録画済みの番組は番組表のまま確認、再生が可能なほか、リスト形式の表示も可能
photo リスト形式で表示すると最終視聴日も表示され、見たかどうかも確認できる

 もちろん前回のレビュー時からより改良が進んでおり、当時、不満点として上げた繰り返し録画には即座に対応され(この点はユーザーからもかなり要望が多かったと聞く)、3月のV.1.04へのアップデートで音声付き早見/スロー再生、レジューム再生(前回再生停止位置から再生)と再生機能が改善されている。

 GV-MVP/GXWに付属されるmAgicTV5はもちろんこの最新バージョンで、視聴中の番組録画時の録画終了時間で、エンドレス・番組表に従う以外に、30/60/90/120分後といった指定も可能になった。

 また予約録画開始のマージン、連続録画時のマージンもそれぞれ設定可能だ。ヘビーに予約録画するユーザーは、連続した時間の予約録画で後ろの番組の先頭が切れるのを防いだり、連続した予約なので番組の先頭が切れないように予約録画終了時間をちょっと早めに変更といったテクニックを使うことがあるが、、こういった手間を不要にした。もちろん「19:30〜20:00」「20:00〜21:00」といった予約で“予約が重なっています”と文句をいうような、融通のきかない仕様でもない。

photo 録画予約の開始時間、連続録画時のマージンも秒単位で設定可能。こういった細かな設定が行えるのもPC録画が本来持つメリットで、しっかりと対応している

 mAgicTVの特徴的な機能の1つである“おまかせ予約”機能はやはり便利だ。おまかせ予約の設定段階で、どの番組が実際に録画されるかを把握できるし、番組表上で確認できる。PCならではの表示情報量を多さを活かした仕様で、この部分にはとても民生機にはまねできない部分だ。思ったように予約録画が設定されなかった場合には、手動での調整も簡単に行える。

photo おまかせ録画は検索条件も細かく設定できる。プロテクトをONにしておくと、HDDがいっぱいになった場合の自動削除の対象外にするといった設定も可能

 さて、基本的には使い勝手のよいmAgicTV5であるが、予約録画機能として欠如していると思われるのが、やはりプロ野球などスポーツ中継の延長に影響を受ける番組用となる「予約録画時間の延長機能」だろう。

 複数番組同時録画機能を備えるためにロジックが面倒なのかもしれないが、それほど実現が難しいとは思えない。とくにおまかせ録画を使い始めるとついつい予約の確認をさぼりがちになるので、ぜひ対応して欲しい部分だ。ドラマにおける最終回延長スペシャル版の録画は、EPGによるおまかせ録画でもカバーできるが、スポーツ中継の延長はそうはいかないからだ。

 そのようなわけですからスポーツ中継延長録画の対応、ぜひお願いします。アイ・オー・データ機器様。

ハードもソフトも柔軟になった複数番組同時録画機能

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