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» 2005年06月14日 11時00分 公開

TVキャプチャーカード:XCode II-L+Wチューナー搭載のほぼ決定版キャプチャーカード──「GV-MVP/GXW」 (3/4)

[坪山博貴,ITmedia]

ハードもソフトも柔軟になった複数番組同時録画機能

 さて、従来mAgicTV5でサポートする複数番組同時録画機能は、従来はダブルチューナー搭載製品、もしくは同じ製品の組み合わせに限定されていた。しかし、本製品付属のバージョンや、同社の対応テレビチューナーカードユーザー向けに5月24日に公開されたサポートソフト1.20以降では、PCIカードタイプではGV-MVP/RX2以降、USB接続タイプではGV-MVP/RZ2が混在利用可能になった(関連記事参照)

 このため、すでに同社製の対応TVキャプチャーカードユーザーであれば、GV-MVP/GXWを1つ買い増しするだけで3番組同時録画仕様となり、小型PCで拡張スロットが足りない分はUSB接続で、といった使い方も可能となるのである。

 ちなみに異なる製品との組み合わせが可能となるため、ある程度は使い分けができるようにソフトウェア部分にも若干配慮がなされている。たとえば「おまかせ録画」機能において、どのカード/ユニットを利用するかといったことが設定可能になり、シチューションによって常にTV視聴、あるいは手動録画用といった使い方ができる。

 また、録画に利用する優先順位の設定も可能だ。たとえばGV-MVP/GXWを優先的に録画に使うという設定や、カード/ユニット別に録画モードのパラメータが設定できるなどである。そして録画性能に合わせて、同じ録画モードであればできるだけ録画品質を均一にする、といった細かい設定も可能だ。

photo 左側に「予約自動振分けに使うデバイス」という項目があり、ここで録画予約時に自動で選択されるカード/ユニットを制限したり、使用する優先順位を変更することができる。カードのスロット位置などを変更してカードの認識順を変更せずとも、せっかくなのでGV-MVP/GXWを優先的に使うということもできるわけだ。
photo 接続し、認識されたカード/ユニット別に高画質/標準画質/長時間の録画モードに対するビットレートなどのパラメータ設定が可能。たとえば設定ビットレートが低くても比較的高画質さを損なわない同機での録画には“ビットレートを控えめ”に、といった細かい設定もできるのである
photo そして予約単位でも、録画に利用するカード/ユニットを自分で指定することができる。いつも録画するお気に入りの番組において録画画質に差が出ないよう、決まったカード/ユニットで録画するといった場合などが想定できる

 今回はこのGV-MVP/GXWに加えて、同社の従来モデルである「GV-MVP/RX2」(PCI内蔵シングルチューナーモデル)、「GV-MVP/RZ2」(USB2.0外付けシングルチューナーモデル)を同時に設置し、計4チャネル同時録画環境を構築している。

photo 今回混在設置させてみたシングルチューナーUSB外付けタイプの「GX-MVP/RZ2」(左上)とシングルチューナー内蔵タイプの「GV-MVP/RX2」(右上)。異なる製品が組み合わせ可能なのは、すでに同社製品を所持している人には大きな魅力だ。

 使用したマシンは、GV-MVP/RX2Wのレビュー時(関連記事参照)とほぼ同じ。いまどきのPCとしてはとくに高性能とは言えないが、さりとて低速というものでもない構成のものだ。また、うがった見方をすれば、チップセットはインテル製と比較するとTVチューナー系の動作では安定度にやや不安が残るといわれることもあるVIA製。この構成で安定して動作するのであれば、ほかの多くの構成であっても、そこそこ大丈夫そうなのではないだろうか。

PC環境
CPUAthlon XP 2500+
マザーボードASUS「A7V600」(VIA KT600)
メモリ512Mバイト(PC3200 256Mバイト×2)
グラフィックスカードRADEON 9000搭載製品
HDDMaxtor「DiamonsMax Plus9 120Gバイト」(OS用)
Maxtor「MaxLineII 250Gバイト」(録画用)
80GバイトHDD+USB2.0外付けHDDケース
OSWindows XP Professinaol SP2

 導入に関し、とくに意識することなく「GV-MVP/GXW」を上から3番目(AGPから1つ空けた位置)、「GV-MVP/RX2」を4番目のPCIスロットに組み込んだ。mAgicTV5からも何の問題もなく認識され、この時点で3番組が同時録画可能だ。続いて外付けモデル「GV-MVP/RZ2」をUSB接続してみたが、こちらも難なく認識する。一応何らかのトラブルが起こるんだろうなぁと身構えていたのだが特別な苦労は皆無で、ちょっと拍子ぬけしたほどだ。

photo 3つのキャプチャーカード、外付けユニットを難なく認識。先にドライバ、アプリケーションをインストールし、製品を装着という順番さえ守ればいい

 前回のGV-MVP/RX2Wレビュー時とは異なり、今回はUSB接続タイプのモデルも加えたため、再び「最高画質」モードでの4番組同時録画を行ってみた。

 結果はCPU使用率ピークで10〜15%程度。HDDへの書き込みで遅延などが発生することもなかった。複数番組の同時録画時であっても、相変わらず安定性がある。

photo 4番組をすべて「最高画質」モードで録画した場合のCPU使用率。CPU使用率は10%程度ときわめて低く、変動幅も小さい。もちろん動作も安定している

 また、マザーボードにオンボード搭載されるSerial ATA RAIDコントローラに接続してストライピングさせたHDDに録画させてみたり、USB2.0接続のHDDへも録画させてみた(今回は同社製品ではなく、よくあるノーブランドの3.5インチ外付けHDDケース)が、4番組同時録画時であっても筆者が試用していた限りでは問題も発生しなかった。もちろん基本的にはHDD自体の読み書き性能も影響すると思われるが、今回外付けHDD用として使用したのは80Gバイトプラッタ世代の5400rpm HDDで、高性能なモデルを使用したというわけではないことも付け加えておく。

改善されたチューナー間の画質差、価格差も補える機能と性能

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