ポトスは6月15日、デジタルペンデバイスを利用する新たな日本語入力ツール「紙のキーボード」を発表、同日より発売を開始した。価格はオープンプライス、A5サイズ40枚入り1冊で同社通販サイト価格は300円。
紙のキーボードは、ACECAD製「DigiMemo A501」/ぺんてる製「airpenストレージノート EA1」といったデジタルペンデバイスを利用して、日本語文章や手書き図面を入力するための専用記入用紙である。この記入用紙と上記ペンデバイス、それらペンデバイス対応のソフトキーボードプログラムのセットにて利用する(ソフトキーボードプログラムは、airpen用が2005年6月現在無償提供中、DigiMemo用は2480円)。
その用紙表面には、ペンデバイスのペン先位置や動きによって文字コード(列)を入力するキーの役割を果たす「テキスト変換領域」が、その下部にはペンで描いた筆跡がそのまま入力される「手書き入力領域」を示すための枡目が印刷されている。
この紙のキーボードをDigiMemoないしairpenにセットし、ペンで記述した内容をソフトキーボードプログラムで処理することで、テキストと手書き(画像データ)の混在するHTML文書として生成できる。メモ記入時は、記入情報がペンに一時保存されるためPC接続なしで利用可能、後にソフトキーボードプログラムにてテキスト生成処理を行う仕組みとなっている。
一般的に手書きのデータをテキストデータに変換する作業には、通常に紙へ記載するのと同程度の労力がかかることがあるが、同製品によりこの作業を大幅に軽減できるとしている。
なお現状はひらがな・数字などのみの対応で、漢字のテキスト化には対応していない(同社サンプルを参照)が、今後対応を予定しているとのこと。また、ペンデバイス操作におけるジェスチャー操作は基本的に右利きユーザー用となっているため、左利きユーザーに対応することなども予定されている。
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