「apt-get update」「apt-get install samba」を順に実行する。sambaの設定画面が表示されるので、指示に従って設定を行う。WorkGroup/Domain名はすでにLAN内Windowsで利用している名前(デフォルトは[Workgroup])を、Sambaの起動方法は「daemon」を、パスワードファイルの作成では「Yes」を選択すればよい。
LANTANK:/home/admin# apt-get update Hit http://iohack.sourceforge.jp ./ Packages (略) Reading Pakage Lists... Done LANTANK:/home/admin# apt-get install samba (略) |
次は「apt-get install swat」コマンドを実行する。swatはSambaの設定をWebツールにて設定できるツールだ。ちなみにSambaとswatは、「apt-get install samba swat」とまとめて入れてしまってもよい。
LANTANK:/home/admin# apt-get install swat (略) |
SambaでアクセスするためのユーザーアカウントをまずLinux上に登録する。アカウント生成は「useradd (ユーザー名)」、パスワード生成は「passwd (ユーザー名)」だ。
LANTANK:/home/admin# useradd hoge LANTANK:/home/admin# passwd hoge (アカウント名とパスワードは任意) Enter new UNIX password: Retype new UNIX password: passwd: password updated successfully (略) |
ここまで終了したら一度LAN Tankを再起動する。電源スイッチをオフにするとOSのシャットダウンプロセスが動作する。
再起動したら、ブラウザから「http://(LAN TankのIPアドレス):901」にアクセスし、rootでログインする(パスワードはtelnet操作と同様)。これでswatが利用できるので、上で生成したユーザー名とパスワードと同じもので、Samba用のユーザーアカウントを作成し、共有フォルダの設定を行う。
swat用GUIツールより、まずユーザーアカウントの登録を行う。「Password」アイコンをクリックし、先ほど生成したユーザー名とパスワードと同一のものを登録する。
次に共有するディレクトリを設定する。「SHARES」アイコンをクリックし、「Create Share」ボタン横の入力欄に、適当な共有名を入力し「Create Share」ボタンにて設定する。
そして「Choose Share」横にあるプルダウンメニューより上記で設定した共有名を選択し、「path」部分に実際に共有するディレクトリをフルパスで入力し、「Commit Change」ボタンで確定する。
これでPCからネットワークドライブとしてLAN Tankにアクセスが可能になる。認識されるまで少々時間がかかることもあるが、Sambaで登録した「netbios name」でのアクセスも可能になるので、DHCPクライアントに設定しても不便なく利用が可能になる。
ちなみに先にも述べたが、Sambaを導入し、ネットワークドライブとしてアクセスすると転送速度は50Mから60Mbpsに向上し、さらにWebDAVのようにファイル転送のたびに待ち時間が発生したりといったこともなくなる。
LAN TankをとりあえずiTunesサーバーとして利用するだけ(この製品を導入するユーザーであればほとんどいないだろうが)といった場合には無理にSambaを導入する必要はないが、動画ファイルをどんどん放り込んでネットワークメディアプレーヤー用サーバ、ファイルサーバとして活用する場合にはぜひとも導入しておきたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.