現在単品で販売されているファンコントローラー製品はじつに多機能化しており、7チャネル分ものファンを管理できたり、そのチャネルごとにリミット温度を個別に詳細設定できたり、自動でファン回転数を調整してくれるモードを備えるといった高機能な製品も多い。こういった製品は設定項目も多く、同時に表示・操作パネル上で行える作業項目も多岐にわたる。
しかし昨今のアキバユーザーは、結局多く備える機能も使うのは最初だけといったことにもなりがちな多機能さや派手さではなく、使いやすさを念頭に置いた、実用性を伴うシンプル志向にシフトしている傾向にもあるという。
そのような傾向にあって、もちろん季節柄ということもあろうが、アキバの各PCパーツショップで結構売れているというファンコン、それがサイズ「iGUARD」だ。
iGUARDは、4チャネル分のファンコン機能と、回転数調整つまみ/情報表示用のVFDパネルを搭載する5インチベイ設置型パネルを採用するファンコン。5インチベイパネルの多くを占める、大型で視認性がよいVFDパネルにより、各種情報を一同に表示できることを特徴としている。
iGUARDの大きな特徴は、「常時無意識にでも使用できること」を大いに想定したと思われるそのシンプルさにある。
VFDパネル上段には各パーツの温度、下段にファン回転数を表示し、パネル左右に4つのファン回転数調節用つまみが並ぶ構成となっている。大型の情報表示パネル採用により、画面表示を切り替えるといった操作も必要なく、自動制御機能といった便利機能なども備えないので温度の上限やアラーム音を設定するといったようなスイッチも存在しない。
ユーザーは、パネルに表示された数値を見て温度が高いなと思ったらその部分のつまみを右に回す、うるさく感じるのであれば各々の回転数を下げればいい、といった使い勝手となる。
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