Intelスイッチの「オズボーン効果」vs. iPodの「ハロー効果」、勝者はどちら?(2/2 ページ)

» 2005年08月01日 17時13分 公開
[Daniel Drew Turner,eWEEK]
eWEEK
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 Forresterは、毎年米国およびカナダの6万〜7万世帯を対象に、直近購入したPCのブランドについて調査している(シャドラー氏は、この設問によって、インストールベースを測ることができ、市場シェアよりも確実な市場浸透力を把握できるとしている)。

 この調査は、年末のショッピングシーズン後の1月〜2月に実施される。「この調査で微増が示されると、大きな売り上げとして反映する」(シャドラー氏)

 Forresterによれば、Appleは市場シェアを3%から3.3%拡大し、10%増を達成した。これはメーカーの中で最大の伸び幅で、業界平均を大きく上回っているという。

 「iPodのハロー効果は極めて重要だ。1つの製品に対する認知度がブランド全体の認知度に広がっていく」と語る同氏は、複数の調査でも多くのiPod購入者が初めてのMacコンピュータを買うことが示されていると言い添えた。

Windowsに不安な顧客がMacに流入

 年間35%の勢いで伸びるMacの売り上げを後押しする要因はほかにもあるとシャドラー氏は指摘する。

 それは「ウイルスやスパイウェアの攻撃でさんざんな目に遭っているWindowsを不安に思うファクターだ。もっとMacが売れてもいいぐらいだ」

小売店では……

 顧客と直接かかわる小売業者の多くは、シャドラー氏の見解を支持しているようだ。Ziff Davis Internet Newsが取材した小売店は、主にiPod購入に起因するMacの売れ行きが好調で、Intelスイッチを理由とする買い控えは、ほとんどない――まったくないわけではない――としている。

 バーモント州にある小売店Small Dog Electronicsのドン・メイヤー氏は「iPodのハロー効果は現実に起きている。iPodを求めてやってきた顧客から『そのiMacも見せてもらえる?』と毎日のように聞かれる」。

 メイヤー氏によれば、ただしこれはMacの上昇トレンドを支えるほんの一部分であり、「もっと重要なのは残りの部分だ」という。「顧客は、Mac OS Xのセキュリティの強さに引き寄せられている」(同氏)。

 この2つの要素がMacを初めて買う購入者を「劇的に」増やしているのだと、メイヤー氏は強調する。

 同氏は、オズボーン効果のような現象についてはまだ認識していないとも語った。「新製品の登場時期が近づくにつれて、顧客は(現行製品の購入を)ためらうようになるが、それはAppleに限ったことではない」。ソフトウェアの問題として、IntelベースMacが店頭に並んだ際に――Rossetaエミュレーションシステムの効果の程度によっては――今まで使っていたソフトのアップデートに金を掛けるのを嫌がるユーザーが購入を後らせることはあるかもしれないとメイヤー氏は言い添えた。しかし今のところ、Macの売れ行きは右肩上がりだと同氏は強調した。

 Intelへの移行については、「誤解されている部分があるようだが、率直に言って、人々はマシンの中で使われているプロセッサのことなど気にしていない。彼らが気にするのはソフトであり、それで何ができるかだ」(メイヤー氏)

 「Appleには是非ウソをついて欲しい。『新Macは来年夏まで出ない』と言っておいて1月に突然登場させるのもいいかもしれない」

 同氏が考える最悪のシナリオとは、IntelベースMacがリリースされることを3カ月前から知らされることだという。「そうなれば買い控えが生じ、Appleが打つ手はない」。

 メイヤー氏はまた、Apple Storeのみならず独立系の小売店でも新製品の在庫を確保する必要性を強調した。過去、新製品が登場しても在庫がないために痛い目に遭った小売店を見てきたからだ。

一部では買い控えの動きも

 ルイジアナ州にあるMac Friendsのパートナー、ベン・ハンプトン氏は、Macの購入を控える動きが一部で見られるが、多くはないとしている。当店では「IntelベースMacの購入を待つ顧客が既に2件」あり、彼らは2006年末から2007年初めまで待つ構えだという。

 しかし「ほとんどの顧客はIntelへ移行することさえ知らず」、ハンプトン氏はMacの好調な売れ行きはiPod購入が起因していると見ている。

 同氏は「Appleのタイムテーブルはほぼ適切だと思う」としながらも、IntelベースMac第一弾の投入が2006年半ば以降にずれ込んだ場合は「問題が生じるだろう」と語っている。

 「MicrosoftがAppleの好調に一役買っている。Microsoftの新OSはこれまで幾度もリリースを延期され、機能が削られてきたので、人々はその名前に好感を持たなくなっているようだ」。この結果、「Appleの方が優れた選択肢として見られている」(同氏)。

 オレゴン州レイクオスエゴに本社を置くComputer Stores Northwestのケビン・アンダーソンCEO兼社長は次のように話している。「ハロー効果は実証されている。大量のWindowsユーザーがiPodを使っている。当店にはかつてない数のWindowsユーザーが来店しており、多くはMacを購入していく」

 「オズボーン効果はほとんど見られない」とアンダーソン氏。「それはマスコミや有識者が予想していることであり、高速で安い製品が1年後に控えている時にすぐにコンピュータを買うことをためらう特定の人々に限られている」(アンダーソン氏)

 実際、同氏によれば、「当社の顧客の大半は、率直に言って、全体的な動きの一部分しか認識していないが、それが通常のあるべき姿だと思う。これはコンピュータの1つのコンポーネントに過ぎない話だ。スティーブ・ジョブズ氏が『1年後に3GHz版のG5を投入する』と発表したのと何ら変わりはない」。

 IntelベースMacの登場に伴うスムーズな移行を進めるためにAppleにできることは、「新製品の登場によってどんな影響が出るのか、私たち小売店に情報を提供し続けること、そして出荷時に十分な台数を供給することだ」と同氏は言い添えた。

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