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» 2005年08月16日 13時59分 公開

CPU&マザー:暑い時期には低クロックでスローライフ──TyanのGeode NXマザーを試す(中編) (3/3)

[河野寿,ITmedia]
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SocketA用マザーとしてはどうか?

 このマザーボードはGeode NX専用ということだが、もともとの経緯からいって、Socket AのCPUが使えてもおかしくない。そこで、手持ちの(モバイルではない)Athlon XP 1700+をぐさり、と差し込んでみた。もちろん保証の範囲外の行為であるから、あくまでもお話として聞いてほしい。

Geode NX専用マザーのSocket Aに差される直前のAthlon XP。少し緊張しているようだ

 少しばかりドキドキしながら電源を入れると、あっさりと認識。1466MHzと表示される。このCPUのコアはThoroughbredなので、やはりThoroughbredコアのGeode NX 1700(実クロック1400MHz)とはかぎりなく近いことになる。この状態でLinuxを起動したところ、もちろんcpuspeedは動作せず。

 CPU: AMD Athlon(tm) Processor stepping 01
 Enabling fast FPU save and restore... done.
 Enabling unmasked SIMD FPU exception support... done.

 このように、dmesgでもPowerNow!が作動した様子はない。消費電力を計ってみると、アイドル時で58ワット、Super PI計算時で64ワットとなった。

 次に、BartonコアのモバイルAthlon XP-M 2400+を差してみる。これが使えれば、クライアントとしても使えるパフォーマンスで、低消費電力のシステムが夢ではなくなる。……そう思って電源を入れたら、まったく起動しない。なんどやってもウンともスンとも言わないところを見ると、動かない仕組みが用意されているのかもしれない。念のため、モバイルDuron(Morganコア)を差してみたが、こちらもウンスン言わずじまいだった。

動かなかったモバイルAthlon XP-M。彼は理不尽な扱いに無言で抗議した

猛暑専用のシステムとしてお奨め

 従来、AMDのモバイル系のCPUにBIOSレベルで対応したマザーボードはほとんど存在しないか入手が困難だったが、TyanのTomcat K7Mは比較的入手もしやすいようだ。ただ、このクラスのマザーにしては少々価格が高いこと、使ってみた限りでは、ほかのモバイルAthlon XP-Mに対応していないことが少しだけ残念である。

 しかし、いままでいろいろなマザーにモバイルAthlonを差しては「動く!」だの「動かない!!」だのと一喜一憂していたことを思えば、ずいぶんな進歩だ。

 暑い夏の間だけ、低クロックで涼しげなマシンを使ってみたい(AMD好きの)あなたには、ぜひお勧めのマザーボードである。

(さらに次回では、ローパワーなシステムで有効な使い方を試すべく、Linuxを導入してその可能性を探ってみる)

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