レビュー
» 2005年08月16日 13時59分 公開

CPU&マザー:暑い時期には低クロックでスローライフ──TyanのGeode NXマザーを試す(中編) (1/3)

前回、無事組み立てが終わり起動してくれたGeode NX&Tyanの対応マザー「Tomcat K7M」だが、どうもパワマネが効いていないようだ。そこで、PowerNow!をはじめとするパワマネ機能を導入してとことん省電力動作に挑んでみる。

[河野寿,ITmedia]

 いろいろ調べると、AMDのサイトからPowerNow!ドライバを入手してインストールし、さらにWindows XPに最新のサービスパックを導入するか、ドライバを落としてインストールすればいいようだ。

 しかし、Crystal CPUIDではクロック周波数や(対応したマザーボードならば)Core電圧を変更可能なので、このドライバを入れる前にちょっとテストをしてみた。

 まず、Core電圧を落としてみる。デフォルトでは1.25ボルトだが、これを1ボルトにする。すると、あっという間に49ワットに消費電力が落ちるではないか。すごいすごいと感動するが、この状態では若干不安定なようでうまく行くときもあればマウスカーソルが固まってしまうこともある。

 さらに調子に乗って、設定できる最低の0.925ボルトにしてみたら、いきなり落ちた。……調子に乗りすぎたようだ。しつこく何度か試してみたところでは、まれに0.925ボルトで動作することもあるようだが、不安定なことはなはだしい。せいぜい1ボルトあたりにしておいたほうが無難なようだ。なお、0.925ボルトでも消費電力49ワットの表示は変わらなかった。エコワットの測定限界以下の差しかないのだろう。

Core電圧1Vで消費電力が49ワットに

 次に、クロックを落としてみる。CrystalCPUIDでは逓倍率が3倍に、つまり400MHzまで設定可能だ。そこで、1.0ボルトで400MHzの設定にしてみる。エコワットの表示は、なんと41ワットになった。

3倍率400MHz1ボルト動作で41ワットに

 ご存知のように、CrystalCPUIDでは動的に電圧と周波数を変えられる機能もある。これを使って、低負荷時には×3、1.0ボルト、中間負荷時には×8、1.1ボルト、高負荷時には×10.5、1.25ビルとなどという設定も可能だ。負荷が大きいときには電圧が高いほうが安定しそうなのでこのようにしておいた。しばらく使ってみた限りでは、クロック変更もスムースに行われ快調に使用できている。

CrystalCPUIDでは動的にクロック周波数と電圧を変更するように設定できる

 さて、CrystalCPUIDでも、動的にクロックと電圧を変更できるようになって、かなり遊ばせてもらったのだが、せっかくBIOSが対応しているというのだからPowerNow!ドライバを入れてみる。

 最初にPowerNow!ドライバだけを入れてみたが、どうもうまくないようなので、Microsoftのサイトにあった「Q306458_WxP_x86_jpn.exe」をダウンロードして、ドキュメントにしたがってインストール、再起動した。

 エコワットを見ていると、起動後のアイドル状態で43ワットだ。低くはなっているが、先ほどの41ワットほどではない。そこで、再びCrystalCPUIDを持ち出し、負荷を変化させながら調べてみると、どうやらこのドライバでは逓倍率が5倍(666MHz)と10.5倍(1.4GHz)の間でクロック周波数を変更し、同時に電圧を1.0ボルトと1.25ボルトの間で変化させている模様だ。

PowerNow! ドライバでは最低で5倍までしか落ちない

 このように、標準ドライバはCrystalCPUIDほどの効果はないと思われる。しかし、スタートアップなどに組み込む手間がかからないのでそれなりに便利ではある。ムキになって数ワットを節約したい人でもなければこれで十分だろう。

さらに調子に乗ってみる

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう