G'zOne TYPE-Rは優れた「航海機器」だった勝手に連載!「海で使うIT」(4/6 ページ)

» 2005年08月16日 21時02分 公開
[長浜和也,ITmedia]

洋上でも場所が分かるか? GPS&EZナビウォーク

 先ほども述べたように、いまやGPSは航海になくてならない道具。「GPSのせいで、海に出てこれない人も出てくるようになっちゃったわね」と昔の人は言うけれど、それでも、海が荒れてクロスベアリングした方位を海図にプロットする余裕もないときは、GPSがありがたい。

 海上で自分の現在位置を知るのは意外と難しい。以前は灯台や島の山頂など位置がはっきりわかっている物標の方位を複数測定し、クロスベアリングで海図に位置をプロットしていたが、GPSが登場してからは、GPSを接続したPCや専用のGPSプロッタを使って、地図の上に自分の位置を表示できるようになった。ハンディGPSでも一部の機種では地図表示機能を持ち、GPSプロッタのように利用できる。ただ「高機能」だけあって実売価格6〜8万円と「高価格」でもある。

 そこで、G'zOne TYPEーRのGPS機能だ。auのGPS内蔵端末はGPSプロッタアプリともいえる「EZナビウォーク」機能が利用できる。これは端末のGPSが衛星から取得した位置情報を基に地図サービス提供サーバを参照することで、ダウンロードした地図に現在位置をプロットして表示する機能だ。見た目はGPSプロッタと何ら変わりはない。

 陸上用の地図なので、暗礁や航海用の情報は表示されないものの、自分のいる位置がある程度把握できるだけでもいざというときにはありがたい。問題は「EZナビウォークが海の上でも使えるのか?」ということ。周囲の「携帯電話のエキスパート」に質問してみたところ「そんなこと、考えたこともやったこともない」という回答が返ってきた。

 やったことがないのなら、自分でやって確かめるしかない。ということで、相模湾や伊豆諸島沖でEZナビウォークを実行してみた結果が以下のとおりである。

画面が見にくくて申し訳ない。出航直後にEZナビウォークで位置を表示。三浦半島の南端にある城ヶ島の南東海上に「人型」が表示されて船の位置が正しく把握されている。EZナビウォークは電子コンパスと連動したノーズアップ表示がデフォルトになっている。船が動くたびに地図が回転してせわしないので、ここは「電子コンパスをオフ」にしてノースアップ固定で表示するのがよろしい

出航から30分経過して再度EZナビウォークで位置を表示。先ほど城ヶ島の南東にいた「人型」が城ヶ島南の沖に移動している。このように沿岸ならG'zOne TYPE-Rも十分GPSプロッタとして機能する

ぐあー、こちらも見難くて申し訳ない。しかし、ついに伊豆大島沖でも自船位置がG'zOne TYPE-Rに表示された。感動と驚愕の極み

しかし、さすがに完璧というわけにはいかない。相模湾沖ではこのように箱根の地図に現在位置が表示されることもあった(なお、実際はこのすぐ南東の地域に自分の位置がプロットされていたが、地名を表示するためにスクロールした状態で撮影している)

 沖合いで捉まえている基地局が適切でないときは、表示される地図も適切でないこともあったが、沿岸で使う分には「GPSプロッタ」として海の上でも十分機能するようだ(もちろん海の安全に関わる情報は表示されないので、あくまでも参考情報にとどめておくようにしたい)。

 また、EZナビウォークでは現在位置の詳細地図が存在しない場合に地図情報が表示されないが、そういうときでもGPSの情報をメールで送信できる。ちなみに、この機能やauが提供している「安心ナビ」を使えば、陸上にいる家族やサポートメンバーにも自船の位置を知らせることが可能になる。

 というわけで、G'zOne TYPE-RのGPS機能も「GPSプロッタ」としては条件付(沿岸に近いところで、かつ参考情報として使うこと)で合格、GPSプロッタではとてもできない位置通知機能を考えると、こちらも「ナビゲーションツール」としては見事合格! である。

メールで送信されたGPS情報を別の携帯電話で受信して表示。地図情報が取得できなかった伊豆大島北東沖でも自分の位置が表示できた

案外つながるぞ、au──伊豆諸島沖で通話テスト

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