しかし、OS再インストールもできない。なるほど、起動・OSインストール用HDDが物理的に壊れたか。さておき信頼性を望んで、同じマックストアのデスクトップ向けモデル「DiamondMax」シリーズよりやや高価な「MaXLine Plus II」を導入した(関連記事参照)というのに、壊れるのやけにはやいなぁとひとりごちてもみたくなる。
仕方ない。同じく250Gバイトモデルをアキバで購入。そしてリプレース。OSインストールを再度行う。……が、状況は変わらずブルー。もちろん買ってきたHDDが原因でもないようだ。そもそも通常、HDDが壊れる場合はなんとなく前兆があることが多いが、今回は違った。システムごと一瞬でぶっ壊してしまったからだ。
仕方ない。面倒だが、すべてのパーツをはずして総当たりチェックしかない。むろんこれを最初からやっておけばよかったことだが、あとの祭りだった。起動用ドライブは比較的メンテしやすいよう、1基接続タイプの5インチベイHDDステーに設置していたことも、それ以外の作業を面倒に感じたことになった一因だ。さておき明日は原稿の締め切り日。徹夜である。
あるTV局の放送が終了し、砂嵐画面で我に返ったとき、ふと、壊れたと思っていた初期起動HDDのみを接続した状態なら、いままでブルースクリーンが表示される場所より先に行けることが判明した。これが原因ではなかったのである。
さらには初期起動HDDから1基ずつ、そして5基め。その“ブルー”トラブルが起こっていた原因が分かった。そのGドライブとしていたHDDだった。すでに、夜は明けていた。
大人買いPCは、3基搭載可能な5インチベイ設置型HDDステーに3基×2ステー分のHDDを搭載しているわけだが、その問題のドライブは、一番熱がこもる真ん中に設置していたものだった。「壊れるのやけにはやいなぁ」と製品にあたるのは、勘違いであった。
負けた。すぐに、轟音ファン含むすべてを稼働させる。何事もなかったように好調、その轟音に“ふてぶてしさ”さえ感じるほどに好調だ。轟音は、大人買いPCのアイデンティティだった。
出費 | 250GバイトHDD「MaXLine Plus II」 | 約1万6000円(当時) |
ダメージ | 徹夜 |
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