MSIがノートPCベアボーン3モデル発表──インテルも共通化構想「CBB」をアピール

» 2005年08月24日 20時18分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)は8月24日、ノートPCベアボーンキット「MEGABOOK」シリーズの新製品発表会を行った。今回発表されたノートPCベアボーンキットは15インチA4ノート「MS-1016」、ワイド液晶ディスイプレイを搭載したサブノート「MS-1022」、15.4インチワイド液晶ディスイプレイを搭載した「MS-1032」の3モデル。

 MS-1016はチップセットにIntel 915GMを組み込んだベアボーンキット。最大解像度1280×1024ドットの15インチ液晶ディスプレイを搭載する。インタフェースはUSB 2.0×3、IEEE 1394×1などを用意。内蔵光学ドライブは2層式に対応するDVDマルチドライブの予定。筐体サイズは幅355×奥行き255×厚さ29.9ミリ。

 組み込み可能なパーツとしてMSIのリストに挙がっているのはCPUがPentium M 745/735/725、Celeron M 350/340/330。HDDは2.5インチ9.5ミリ厚ドライブのUltra ATA/100対応のドライブ。無線LANはオプションでIEEE 802.1b/gに対応するMini PCIモジュールが用意されている。

 出荷開始は9月上旬の予定。実売予想価格は約7万5000円。

15インチという大型液晶ディスプレイを搭載する「MS-1016」

 MS-1022はチップセットにIntel 915PMが組み込まれたベアボーン。メモリはPC2700のモジュールを最大2Gバイト搭載できる。最大解像度1280×800ドットの14.1インチワイド液晶ディスプレイを採用。グラフィックスチップにGeForce Go 6200 wTCを搭載する。

 インタフェースはUSB 2.0×4、IEEE 1394×1、TypeII対応PCカードスロット×1、ExpressCardスロット、3in1カードスロットを用意。無線LANはオプションでIEEE 802.11b/g対応MiniPCIモジュールが選べる。

 組み込み可能なパーツとしてMSIのリストに挙がっているのは、CPUがPentium M 745/735/725。HDDは2.5インチ9.5ミリ厚のドライブ。

 出荷開始は10月中旬の予定。実売予想価格は約8万6000円。

MSIはサブノートに分類しているが、ワイド液晶やGeForce Go 6200 wTCを搭載してパフォーマンスも高い「MS-1022」

 MS-1032は15.4インチワイド液晶ディスプレイを搭載したA4ノート。チップセットはIntel 915PMでグラフィックスチップにGeForce Go 6600を採用。メモリはPC2700対応モジュールを最大2Gバイトまで載せられる。

 組み込み可能なパーツとしてリストに挙がっているCPUはPentium M 745/735/725、Celeron M 350/340/330。搭載可能なHDDや本体に用意されるインタフェースはMS-1016と同様。

 出荷開始は9月上旬の予定。実売予想価格は約9万9000円。

GeForce Go 6600による強力な3D性能が特徴の「MS-1032」

17インチワイド液晶ディスプレイを搭載したMS-1035も参考展示。MSIのロードマップでは今年の第3四半期末に登場する予定。筐体のカラーは変更されるとのこと

 発表会会場には、Pentium M対応のマザーボードとU1サーバも展示されていた。Intel 915GMマザーの「915GM Speedster」は9月初旬に発売予定。実売予想価格は約2万9000円。サウスブリッジにはICH6Mを組み合わせている。

 PCI Express x16スロット×1にPCI Express x1、PCIスロット×2を用意。メモリはDDR2-533MHz/400MHz2モジュール、もしくはPC32002モジュールの排他利用(どちらも最大2Gバイトまで)。HDオーディオ、IEEE 1394(ピンのみ)、USB 2.0(バックパネルに4つ、ピンのみ4つ)などを搭載。ネットワークは1000BASE-T/100Base-TX/10Base-T対応コネクタを2つそなえる。

Intel 915GMマザー「915GM Speedster」はCOMPUTEX TAIPEI 2005ですでに展示されていたが、ようやく9月から出荷が始まる

 MSIのマーケティング部マネージャーの石岡宣慶氏は、MSIが提供するノートPCベアボーンの強味を「多彩なラインアップ、販売店に対する強力な支援、専用のコールセンターとメールセンター、国内2カ所に設けたサポートセンターによる充実したユーザーサポート。これら3拍子がそろったホワイトノートPCを提供できるのはMSIだけ」と説明。

 発表会には、インテルのゼネラルセールスグループ・チャネル事業部の中村泰士氏がゲストで登場。インテグレータや自作PCユーザー層にBTOノートPCを普及させるためにインテルが取り組んでいる「コモン・ビルディング・ブロック」(CBB:日本における独自の呼称)について説明。HDDや光学ドライブ、液晶ディスプレイなどのサブシステムのメカニカル仕様を共通化することで、ノートPCの組み立てを容易にし、構成部品の共通化を図るCBBのメリットをアピールした。

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