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» 2005年08月26日 11時32分 公開

IDF Fall 2005:細かいことからコツコツと──IDF Fall 2005で見る長時間駆動の技 (1/2)

インテルが目指す「ノートPCのバッテリー駆動時間延長計画」は当初の予定よりも早期に実現される見通し。その長時間駆動を支える新技術やさまざまな工夫がIDF Fall 2005で紹介されている。

[本田雅一,ITmedia]

 IDF Fall 2005の基調講演で紹介された新型リチウムイオン電池は、バッテリーによるノートPCの実稼働時間を向上させ、将来的には容量をさらに向上させる可能性をもっているようだ。

 ほかにも、東芝・松下ディスプレイテクノロジが、開口率のアップや導光板の工夫によって液晶パネルの消費電力を下げるアイディアを披露している。近年、低消費電力のノートPCが急激に増加しているが、そのトレンドはまだまだ継続されるようだ。

SXGA+の14.1インチディスプレイを3ワット以下で

 ノートPCのバッテリー駆動時間はここ数年で大きく伸びた。たしかにCPUなどの半導体部品が改良されたのは理由の1つとして挙げられる。しかし、ノートPC全体で見た場合、最も消費電力の割合が大きいのは液晶ディスプレイだ。液晶ディスプレイ関連パーツにたいする消費電力の削減は、バッテリー駆動時間の延長において不可欠なのだ。

 2003年3月にCentrinoが発表されてから、液晶パネルを駆動する回路とバックライト、バックライトのインバータ、導光板などに工夫を施し、2004年には14.1インチXGAパネルで消費電力3ワット以下、東芝・松下ディスプレイテクノロジの製品では2.77ワット(60カンデラの場合)を実現している。これは少し前の12.1インチ液晶パネル並の消費電力だ。

 IDFの展示ブースに出展した同社では今後、需要が増加している14.1インチSXGA+パネルの消費電力を3ワット以下にまで下げる開発を行っているという。最新プロセスの採用によって開口率をアップさせ、内部回路をより低電圧(2.5ボルト)で駆動し、バックライトの改良を行うことで実現させる予定。高解像化と低消費電力化という相反する要素に対して取り組む。

 インバータや駆動回路の改良以外にも、左右方向へ光を分散させるプリズムを導光板に直接刻んでおき、プリズムシートを1枚減らす工夫があるという。プリズムシートを通過するときにおこる「透過光の減衰」を軽減させ、しかも、シートの重量分だけノートPCを軽くできる。同社によると明るさと重量の両面で20%改善できるそうだ。プリズムシートの削減は松下電器産業のLet's note Lightシリーズ向け液晶パネルで使われていたテクニックでもある。

 同社は東芝のLibretto向けにLEDバックライトを組み込んだパネルも供給している。LEDバックライトの効果で最も大きいのは薄型化。バックライトを含んだユニット全体の厚みで3ミリ以下を実現できる。消費電力は最大輝度でこそ蛍光管とほとんど同じ。しかし、輝度を暗くすればするほど、蛍光管よりも効率がアップし、最大で50%もの消費電力削減を実現できるとしている。

より低い電圧で安定した放電を実現した新バッテリー

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