デルのノートPCブランド「XPS」が復活 市場の声を受け1年で異例の方針撤回、新モデルは“タッチセンサー”も廃止:CES 2026

» 2026年01月06日 08時00分 公開
[山口恵祐,ITmedia]

 米Dell Technologiesは1月5日(現地時間)、個人向けプレミアムPCブランドとして「XPS」を復活させ、新製品として「XPS 14/16」を市場に投入すると発表した。

photo 新しい「XPS 14」

 同社は2025年1月、製品カテゴリーを示すブランド名を全面刷新する中で、XPSブランドを廃止していた。

→・「XPSなど名残惜しいが……」 デル、Core Ultra(シリーズ2)を搭載したブランド刷新して初の個人向けCopilot+ PC4機種を発売

 もともと複数のブランドをDellブランドに統一することで、選択肢の簡素化を狙っていた。しかし、1年前にブランド廃止を表明した直後から、業界関係者やエコシステムパートナーから反対意見が多数寄せられたこと、さらにWebの検索キーワードなどのデータを詳細に分析した結果、市場からXPSというブランドが引き続き求められていることが明らかになったという。

 同社のジェフ・クラーク氏(副会長兼COO)は、報道陣向けに行われた事前説明会の場で「ブランディングに関しては、皆さんが正しかった。私たちは皆さんの声を聞いていなかった。謙虚に過去の決定を修正する」と話した。

photo Dellの新しいブランドが再び整理され、個人向けのプレミアムPCブランドとして「XPS」が復活する。他に「Dell」「Alienware」が残る一方で、「Dell Plus」などの分岐的な名称は廃止される

新「XPS 14/16」

 新しいXPS 14/16は、CNC削り出しのリサイクルアルミニウムを使ったユニボディーデザインを採用し、天板の中央にはXPSロゴを配置している。

photo 天板にはXPSロゴが施される

 キー間の隙間をなくした「ゼロラティス・キーボード」や、視覚的に境界をなくした「シームレス・ガラス・ハプティック・タッチパッド」などは、従来のXPSシリーズを踏襲している。

 ただし、キーボード上部に搭載していたタッチセンサー式キーは廃止し、キーボードの6列目に物理的なファンクションキーを搭載した。これはユーザーからのフィードバックを受けた改善だという。キーボード下部にあるタッチパッドには、境界を示すエッジ処理も施した。

photo 「XPS 14」のJISキーボード。上部のタッチセンサー式キーは廃止され、物理的なファンクションキーを搭載した

 ディスプレイサイズはXPS 14が14型、XPS 16が16型となる。ディスプレイは、2K(1920×1200ピクセル)解像度のLCD(液晶)の他に、オプションとしてXPS 14が2.8K(2880×1800ピクセル)解像度、XPS 16が3.2K(3200×2000ピクセル)解像度のタンデムOLED(有機EL)を選択できる。

 いずれも1〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応し、優れたバッテリー効率を発揮するという。

photo ディスプレイは液晶の他にタンデムOLEDも選択できる

 バッテリー容量は70Whrで、LCDモデルならNetFlixのストリーミング再生時で最大27時間、ローカルに保存された動画(フルHD)の再生時で40時間以上を実現するという。

 本体サイズと重さは、XPS 14のOLEDモデルが約309.52(幅)×209.71(奥行き)×14.62(高さ)mmで約1360g、LCDモデルが約309.52(幅)×209.71(奥行き)×15.20(高さ)mmで約1380gとなる。

photo 「XPS 14」の側面(左右)

 XPS 16のOLEDモデルは約352.58(幅)×237.47(奥行き)×14.62(高さ)mmで約1650g、LCDモデルが約352.58(幅)×237.47(奥行き)×15.40(高さ)mmで約1700gとなる。

photo 「XPS 16」

 プロセッサは次世代の「Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)」(Intel Core Ultra 5/7/X7/X9)を採用し、メモリは最大64GB(LPDDR5X)、ストレージのSSDは最大4TB(PCIe 4.0または同5.0)、CPU内蔵グラフィックスはIntel Arcグラフィックスを採用する。ワイヤレス機能はWi-Fi 7とBluetooth 6.0に対応する。

 インタフェースはThunderbolt 4×3基、イヤフォンジャックを備える。Windows Helloの顔認証にも対応した1080pのWebカメラも搭載する。

「XPS 13」も

 事前説明会では、新しい「XPS 13」も今後登場することが予告された。本体の厚みが約13mm以下で、XPSシリーズ最薄モデルになるという。

photo 新「XPS 13」をチラ見せするジェフ・クラーク氏(副会長兼COO)

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