「XPSなど名残惜しいが……」 デル、Core Ultra(シリーズ2)を搭載したブランド刷新して初の個人向けCopilot+ PC4機種を発売

» 2025年02月19日 16時23分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 デル・テクノロジーズは2月18日、Core Ultra(シリーズ2)を搭載した個人向けノートPCの計4モデルを発売した。いずれも製品名のブランドを一新した初のCopilot+ PCとなり、同日に行われた報道陣向け説明会で実機を披露した。製品担当者は「XPSなど名残惜しいブランド名もあった」と話すが、名称変更の理由も説明した。

photo Core Ultra(シリーズ2)を搭載した個人向けノートPCの計4モデルを報道陣向けに公開した

「Inspiron」や「XPS」は消滅、ブランドを刷新

 デルは1月、個人向けおよび法人向けのPCにおいて、製品カテゴリーを示すブランド名を刷新すると発表していた。

 これまで個人向けPCでは「Inspiron」や「XPS」といったブランド名が製品に付いていたが、今後はデルという会社名を前面に打ち出したブランド名に変更する。

photo 個人向けPCもブランドの再編でネーミングルールが変更された。ゲーミングのみAlienwareを継続する(クリックで拡大)

 デル・テクノロジーズの松原大氏(コンシューマー&リテール ジャパンノートブック アソートメントプランナー兼コンサルタント)は、「多くのお客さまから、トータルソリューションを提供するデル・テクノロジーズとして、『デル』というブランドをもっと推し進めてほしいという声が寄せられていた。『XPS』など、名残惜しいブランド名もあるが、切り替えていく」と説明する。

photo デル・テクノロジーズの松原大氏(コンシューマー&リテール ジャパンノートブック アソートメントプランナー兼コンサルタント)

 具体的には、旧Inspiron 3000/5000シリーズが「Dell」、旧Inspiron 7000シリーズ/XPS デスクトップが「Dell Plus」、旧XPS ノートブックが「Dell Premium」となる。ゲーミング製品は引き続きAlienwareブランドを継続する。

いずれもCore Ultra(シリーズ2)を搭載

 新製品は「Dell 14 Plus」「Dell 16 Plus」「Dell 14 Plus 2-in-1」「Dell 16 Plus 2-in-1」の4モデルだ。

 Dell 14 Plusは14型のQHD+(2560×1600ピクセル、300ニト)ディスプレイを搭載している。本体サイズは約314(幅)×226.15(奥行き)×16.95(高さ)mmで、最小構成重量は約1.55kgとなる。アプリ「Microsoft 映画&テレビ」による動画視聴(以下同)で、最大22時間のバッテリー駆動を実現する。

photo 「Dell 14 Plus」

 Dell 16 Plusは16型のQHD+(2560×1600ピクセル、300ニト)ディスプレイとキーボードにテンキーを搭載しており、本体サイズは約356.78(幅)×250.6(奥行き)×16.99(高さ)mmで、最小構成重量は約1.87kg、バッテリー駆動時間は最大20時間となる。

【訂正:2025年2月20日午後2時50分 記事初出時、Dell 16 Plusのバッテリー駆動時間を最大22時間と記載していましたが、正しくは最大20時間でした。訂正してお詫びいたします。】

photo 「Dell 16 Plus」

 Dell 14 Plus 2-in-1は、奥側に折りたたんでタブレットスタイルでも使える14型のFHD+(1920×1200ピクセル、300ニト)タッチ対応ディスプレイを搭載し、アクティブペンによるペン入力にも対応している。

 本体サイズは約314(幅)×226.15(奥行き)×16.39(高さ)mmで、最小構成重量は約1.61kgとなる。バッテリー駆動時間は最大24時間となっている。

photo 「Dell 14 Plus 2-in-1」

 Dell 16 Plus 2-in-1は、奥側に折りたたんでタブレットスタイルでも使えることに加えて、Display HDR 600とリフレッシュレート90Hzに対応した16型のQHD+(2560×1600ピクセル、600ニト)Mini-LEDディスプレイを採用し、表示品質を強化している。

 本体サイズは約356.78(幅)×250.60(奥行き)×16.99(高さ)mmで、最小構成重量は約2.05kgとなる。バッテリー駆動時間は最大11時間となっている。

photo 「Dell 16 Plus 2-in-1」

全モデル共通の仕様

 ワイヤレス機能としてWi-Fi 7とBluetooth 5.4に対応している。インタフェースでは、DisplayPort 2.1による映像出力、USB PD(Power Delivery)に対応するThunderbolt 4.0や、DisplayPort 1.4による映像出力、USB PDに対応するUSB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 Standard-A、HDMI出力、ヘッドフォン端子、Windows Hello対応の顔認証IRカメラと指紋認証センサーなどを搭載している。

 本体には再生アルミニウムや低炭素排出アルミニウム、再生スチール、再生オーシャンバウンドプラスチックなどを持続可能な素材を採用している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年03月20日 更新
  1. シリーズ初の「1kg切り」「2in1モデル」登場! 見どころたくさんのThinkPad 2025年モデルが日本上陸 3月18日から順次発売 (2025年03月18日)
  2. 8年ぶりの新モデル、ロジクールのワイヤレス充電マウスパッド「POWERPLAY 2」は機能を省いて安価になった (2025年03月18日)
  3. PCI Express 5.0接続SSDの“本命”か? 超高速な「Samsung SSD 9100 PRO」2TBモデルの速度や温度をチェック (2025年03月19日)
  4. 「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」の既知の不具合まとめ【2025年3月5日現在】 (2025年03月05日)
  5. Windows 11の「セキュリティ更新」に不具合 「Microsoft Copilot」アプリが意図せず削除される恐れ (2025年03月19日)
  6. 「OpenMeet UC」はメガネとの相性良好! 着け心地抜群で軽量の骨伝導/オープンイヤーヘッドセットを試して分かったこと (2025年03月19日)
  7. EIZO、Type-C接続に対応したスタンダード27型WQHD液晶ディスプレイ (2025年03月18日)
  8. Microsoft Excelで「ユニバーサル プリント」を使うと結果を出力できない可能性(暫定対応策あり) (2025年03月19日)
  9. 「Snapdragon Gシリーズ」でどこでもゲーム! ポータブルゲーム機にもQualcomm製新SoCが続々登場 (2025年03月17日)
  10. 約20gと軽量で約10時間動作するネックバンド型イヤフォン「nwm GO」を試す やはり耳をふさがないのは快適! (2025年03月18日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2025年