Intelは1月5日(米国太平洋時間:以下同)、モバイル向け新型CPU「Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)」を発表した。200を超えるという搭載PCは1月27日から、エッジシステムも2026年第2四半期(4〜6月)から順次発売される予定だ。
なお、2026年前半(6月まで)には「追加のデザイン」が登場する予定だという。
(訂正:1月8日15時30分)CPUパッケージに関する表記を一部訂正しました
正式発表された「Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)」の主な特徴
Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)を搭載するノートPC(画像提供:Intel)
搭載モデルは200超リリースされる予定だ
Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)は「Panther Lake」という開発コード名で開発が進められてきたCPUで、CPUコア(Computeダイ)に自社の「Intel 18A」プロセスを初採用したことが特徴で、技術的概要は2025年10月に発表済みだ。
最上位製品となる「Core Ultra X9 388H」は、前世代の同等クラス(Core Ultra 9 288V)と比べてCPUのマルチスレッド性能は最大60%、ゲーミングパフォーマンス(※1)は70%以上の向上を果たしたという。動画再生時のバッテリー駆動時間(※2)も、最大27.1時間とより“長持ち”になったという。
(※1)45個のゲームタイトルで「1080p(1920×1080ピクセル)/高画質設定/2倍アップスケール」設定のもと計測した平均フレームレートから算出
(※2)Lenovoが開発した「IdeaPad」のリファレンスデザイン(99Whバッテリー搭載)で、Windows 11の「Microsoft Edge」を起動してNetflixの1080p動画を連続視聴した場合の値
99Whバッテリーを搭載するIdeaPadのリファレンスモデルにおけるバッテリー駆動時間。とにかく長持ちすることをアピールしている
競合の現行製品と比べても、バッテリー駆動時間でひけを取らないか、より有利な状況を確保していることもアピールしている(こちらはHPの14型「Elitebook」シリーズ同士で比較)
CPUコアのプロセス変更などにより、チップ(SoC)全体での省電力性能をより高めることができた
今回発表されたモバイルCore Ultraプロセッサ(シリーズ3)は、CPUコアが「パフォーマンスコア(Pコア)」「高効率コア(Eコア)」「低消費電力Eコア(LP Eコア)」の3種類から構成されており、大きく分けると以下の組み合わせから選択できる。
- 8コア構成:Pコア4基+LP Eコア4基
- 12コア構成:Pコア4基+LP Eコア4基+Eコア4基
- 16コア構成:Pコア4基+LP Eコア4基+Eコア8基
なお、Eコアを搭載するモデルはモデル名の末尾に「H」が付く。
2024年10月の説明では出てこなかった6コアCPU構成のチップ。他のチップと異なり、パッケージのサイズが若干小さくなっているが、こちらは「Core ロセッサ(シリーズ3)」として展開するようだ
GPUはXe3アーキテクチャで、描画の核となる「Xeコア」の基数に応じて名称が変動する。
- 2基または4基:Intel Graphics(特別な名称なし)
- 10基:Intel Arc B370/Intel Arc Pro B370
- 12基(最大構成):Intel Arc B390/Intel Arc Pro B390
なお、Xeコアを12基搭載するモデルについては、「Core Ultra X7」「Core Ultra X9」のようにモデル名に「X」が付く。
12基のXeコアを搭載するGPUは「Intel Arc B390」「Intel Arc Pro B390」という名称が付けられる
メモリはDDR5規格(最大128GB)とLPDDR5(X)規格(最大96GB)に対応するが、一部モデルはLPDDR5(X)規格のみサポートする。最大速度は以下の通りとなる。
- 6コア/8コアCPUモデル:DDR5-6400/LPDDR5(X)-6800
- 12コア/16コアCPUモデル:DDR5-7200/LPDDR5(X)-8533
- LPDDR5(X)専用モデルはLPDDR5(X)-9600まで対応
PCI Expressバスの構成はCPUコアの構成によって以下の通りとなる。
- 6/8コア構成:PCI Express 5.0×4レーン+PCI Express 4.0×8レーン
- 12/16コア構成
- Intel Graphicsモデル:PCI Express 5.0×12レーン+PCI Express 4.0×8レーン
- Intel Arc B370/B390モデル:PCI Express 5.0×4レーン+PCI Express 4.0×8レーン
なお、全モデル共に、Wi-Fi 7 R2(IEEE 802.11be)規格の無線LANとBluetooth 6.0の通信に対応するモジュールを搭載している他、最大4基(6コアCPUモデルは2基)のThunderbolt 4(USB4 Version 1.0/USB 40Gbps)ポートを搭載している。12コア/16コアCPUモデルについては、別チップを用意することで「Thunderbolt 5(USB4 Version 2.0/USB 80Gbps)ポートを追加することも可能だ。
今回発表された製品は、全て標準のTDP(熱設計電力)が25Wに設定されている。一方でMaximum Turbo Power(MTP:最大消費電力)の設定値はモデルによって「55W」か「65Wまたは80W」に設定されている(後者はメーカーが任意で決められる)。
具体的なモデルは以下の通りとなる。なお、★印が付いているものは企業向けの管理/セキュリティ機能「Intel vProテクノロジー」に対応可能で、○印が付いているものはLPDDR5(X)メモリにのみ対応する。
- Core Ultra 5 322
- CPU:6コア(Pコア最大4.4GHz)
- GPU:Intel Graphics(2コア)
- NPU:最大46TOPS
- MTP:55W
- Core Ultra 5 332★
- CPU:6コア(Pコア最大4.4GHz)
- GPU:Intel Graphics(2コア)
- NPU:最大46TOPS
- MTP:55W
- Core Ultra 5 325
- CPU:8コア(Pコア最大4.5GHz)
- GPU:Intel Graphics(4コア)
- NPU:最大47TOPS
- MTP:55W
- Core Ultra 5 335★
- CPU:8コア(Pコア最大4.6GHz)
- GPU:Intel Graphics(4コア)
- NPU:最大47TOPS
- MTP:55W
- Core Ultra 5 336H★
- CPU:12コア(Pコア最大4.6GHz)
- GPU:Intel Graphics(4コア)
- NPU:最大47TOPS
- MTP:65W/80W
- Core Ultra 5 338H★○
- CPU:12コア(Pコア最大4.7GHz)
- GPU:Intel Arc B370/Arc Pro B370(10コア)
- NPU:最大47TOPS
- MTP:65W/80W
- Core Ultra 7 355
- CPU:8コア(Pコア最大4.7GHz)
- GPU:Intel Graphics(4コア)
- NPU:最大49TOPS
- MTP:55W
- Core Ultra 7 356H
- CPU:16コア(Pコア最大4.7GHz)
- GPU:Intel Graphics(4コア)
- NPU:最大50TOPS
- MTP:65W/80W
- Core Ultra X7 358H○
- CPU:16コア(Pコア最大4.8GHz)
- GPU:Intel Arc B390(12コア)
- NPU:最大50TOPS
- MTP:65W/80W
- Core Ultra 7 365★
- CPU:8コア(Pコア最大4.8GHz)
- GPU:Intel Graphics(4コア)
- NPU:最大49TOPS
- MTP:55W
- Core Ultra 7 366H★
- CPU:16コア(Pコア最大4.8GHz)
- GPU:Intel Graphics(4コア)
- NPU:最大50TOPS
- MTP:65W/80W
- Core Ultra X7 368H★○
- CPU:16コア(Pコア最大5GHz)
- GPU:Intel Arc B390/Arc Pro B390(12コア)
- NPU:最大50TOPS
- MTP:65W/80W
- Core Ultra 9 386H★
- CPU:16コア(Pコア最大4,9GHz)
- GPU:Intel Graphics(4コア)
- NPU:最大50TOPS
- MTP:65W/80W
- Core Ultra 9 386H★○
- CPU:16コア(Pコア最大4,9GHz)
- GPU:Intel Arc B390/Arc Pro B390(12コア)
- NPU:最大50TOPS
- MTP:65W/80W
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