9万円台で指紋センサー標準搭載──オフィスユーザー向けの“標準”ノート「nx6125」(2/5 ページ)

» 2005年08月29日 17時35分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

 底面のメモリやHDDの搭載スペースはそれぞれねじ2か所で止められており、アクセスも容易。ユーザー自身のカスタマイズ時はもちろん、同社内BTOカスタマイズ作業も行いやすいことは、結果、カスタマイズ注文時も早期納入できるといったユーザーメリットにもつながるのだと思う。

photo 本体底面には左上にバッテリー、その下がドッキングステーション用スロット、中央がメモリスロット、左下がHDDベイが備わっている
photo メモリスロットは2本。今回試用した標準構成例では256Mバイト×1が搭載されている
photo HDDは2.5インチのUltra ATA/100タイプ。スライドさせて脱着できる仕組みとなっている

 バッテリー駆動時間はオフィスモバイルと呼ぶには最低限といった感じの公称約2.5時間となっている。ただしバッテリーについては、オプションで約5.3時間まで延長できるHPセカンダリトラベルバッテリも用意されている。標準バッテリー搭載時の本体重量は約2.79キロ。こちらも持ち運びできるぎりぎりのラインだろうか。

 A4サイズを活かしたキーボードと広いパームレスト、そしてパームレストの右には指紋認証ユニットが搭載されている。この指紋認証ユニットは指の真皮の部分を読み取る仕様のセンサーを採用し、多少の乾燥指や傷ついた指、汚れた指であっても読み取り・認証が可能という。

photo キーボードはCtrlやAlt、Windowsキーが若干詰まった印象なほかは打ちやすい19.05ミリピッチ/キーストローク2.5ミリのキーを採用。一番右の一列にはHomeにEnd/PageUP/PageDOWNが並ぶ。(ただし筆者としては、この配列はEnter操作時の誤操作が多いので苦手だ)
photo 広めのパームレストの右には指紋認証ユニットが搭載されている。必然的に右手の指を登録するのが順当だろうか

 さて、搭載CPUであるモバイルAMD Sempron 2800+の機能もおさらいしておこう。

 SempronにはAMD64が搭載されていないため将来的な64ビットへの対応は行えないが、EVP(Enhanced Virus Protection:拡張ウイルス防止機能)が搭載されており、Windows XP SP2と組み合わせることで利用できる。これも同製品のセキュリティ機能の1つにカウントできるだろう。

 なお、SempronをCPUやチップセット情報表示が可能なフリーソフト「Cpu-Z」(Franck Delattre氏作)で確認してみると、90ナノプロセス製造のコアで、動作クロックは1.60GHz、L2キャッシュは256Kバイト。対応ファンクションはEVPのほか、PowerNow!/3DNow!/SSE/SSE2などとなっている。

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