底面のメモリやHDDの搭載スペースはそれぞれねじ2か所で止められており、アクセスも容易。ユーザー自身のカスタマイズ時はもちろん、同社内BTOカスタマイズ作業も行いやすいことは、結果、カスタマイズ注文時も早期納入できるといったユーザーメリットにもつながるのだと思う。
バッテリー駆動時間はオフィスモバイルと呼ぶには最低限といった感じの公称約2.5時間となっている。ただしバッテリーについては、オプションで約5.3時間まで延長できるHPセカンダリトラベルバッテリも用意されている。標準バッテリー搭載時の本体重量は約2.79キロ。こちらも持ち運びできるぎりぎりのラインだろうか。
A4サイズを活かしたキーボードと広いパームレスト、そしてパームレストの右には指紋認証ユニットが搭載されている。この指紋認証ユニットは指の真皮の部分を読み取る仕様のセンサーを採用し、多少の乾燥指や傷ついた指、汚れた指であっても読み取り・認証が可能という。
さて、搭載CPUであるモバイルAMD Sempron 2800+の機能もおさらいしておこう。
SempronにはAMD64が搭載されていないため将来的な64ビットへの対応は行えないが、EVP(Enhanced Virus Protection:拡張ウイルス防止機能)が搭載されており、Windows XP SP2と組み合わせることで利用できる。これも同製品のセキュリティ機能の1つにカウントできるだろう。
なお、SempronをCPUやチップセット情報表示が可能なフリーソフト「Cpu-Z」(Franck Delattre氏作)で確認してみると、90ナノプロセス製造のコアで、動作クロックは1.60GHz、L2キャッシュは256Kバイト。対応ファンクションはEVPのほか、PowerNow!/3DNow!/SSE/SSE2などとなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.