「Paint Shop Pro X」10月14日発売

» 2005年08月31日 17時55分 公開
[ITmedia]

 コーレルは8月31日、Windows用フォトレタッチソフトの最新版「Corel Paint Shop Pro X」とアルバムソフト「Corel Photo Album 6」を10月14日に発売すると発表した。

 カナダCorelが昨年10月に米Jasc Softwareを買収して以来、(関連記事参照)。Corelブランドで発売される初のPaint Shop Pro製品となる。

 対応OSはWindows 2000/XP。税込み価格は以下の通り。

  • Paint Shop Pro X
- 価格
通常版 1万2980円
乗り換えアップグレード版 9980円
アカデミック版 7980円
アップグレード版 5980円
ダウンロード版 9980円
  • Photo Album 6 デラックスエディション
- 価格
通常版 6280円
乗り換えアップグレード版 4280円
ダウンロード版 4280円

肌をきれいにする「メークオーバーツール」

 Paint Shop Pro Xの目玉は対話型ガイド機能「ラーニングセンター」。「調整する」「レタッチ/復元する」など、作業目的や内容をクリックしていくと自動的にツールが切り替わり、作業方法の説明なども表示してくれる。多彩な機能を覚えるための時間を省き、初心者でもすぐにレタッチに取り組めるとしている。

photo 目的ごとに機能を自動的に選ぶ「ラーニングセンター」

 また画像をサムネイル表示する「ブラウザパレット」をワークスペース内に統合。レタッチ作業を進めながら、ソフトを切り替えることなく目的の画像を探せるようになった。

 レタッチ関連では「メークオーバーツール」を追加。人の肌のしわ・しみを除去したり、歯の色を白くする「歯ブラシ」、肌の血行をよく見せる「日焼けブラシ」などを搭載した。写真中の不要物を自然に取り除ける「オブジェクト除去」機能、自動ノイズ修正機能も加わった。16ビットカラーをサポートしたほか、デジタルカメラ約40機種のRaw形式にも対応した。

PC内の全画像表示も

 Photo Album 6は「スタンダードエディション」と「デラックスエディション」の2バージョン。スタンダードはPaint Shop Pro Xに標準で含まれ、デラックスは単体販売となる。

 デジカメやカードリーダーを接続すると自動的に画像を取り込む「ゼロクリックダウンロード」機能や、PC内の全画像をサムネイル表示する機能、撮影日付に基づいてカレンダーから画像を閲覧できる機能などが加わった。バックアップ用CD/DVDに画像を書き込めるライティング機能、消してしまった画像の復元機能も備えた。

「外資だからといって言い訳しない事業展開を」

Paint Shop Pro Xの価格を説明する下村社長

 3月から本格的に営業を開始した日本法人・コーレルの下村慶一社長は「日本市場でポジションを占められるよう、独自パッケージで販売するなどの投資もしてきた」と話す。新製品の価格は従来から値下げ。ハイエンド向けソフトにも引けを取らない多機能ながら、Photoshop Elementsなど競合製品より割安な価格戦略で拡販をねらう。

 コーレルが目指すのは「リパブリッシャーからメーカーへ」。下村社長は「外資系では『本国がバカだから』などと言い訳する会社もあるが、われわれは言い訳しない事業展開をしていく。コーレルと言えば『バグがあってもすぐ直らない』といったイメージがユーザーにはあるかもしれないが、日本法人でこうした声を真しに受け止めていきたい」と話した。

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