4万円台でセキュリティチップを搭載したIntel 915スリムタワー──エプソンダイレクト「Endeavor AT955」(3/3 ページ)

» 2005年10月03日 17時00分 公開
[寺崎基生,ITmedia]
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この価格帯で十二分のパフォーマンス

 基本システムでは、Celeron Dとオンボードグラフィックスの組み合わせであるだけに、最新パーツ相当のハイパフォーマンスを発揮するわけではない。それでも、PCMark04の総合スコアで3000を超えるスコアをマークするなど、決してパワー不足を感じさせることはない。とくに、このモデルのメインターゲットである、オフィス向けの需要でストレスを感じることはまったくないはずだ。家庭で使用する場合を考えても、PCMark04のエンコードテストで、WMVが40.286FPS、DivXが51.074FPSと言う結果は、エンコードマシンとしても十分使える性能とも言える。

 ケースは非常にスリム。幅はたったの99ミリしかない。高さも310ミリと低いため、デスクに置いてもあまり邪魔にならないコンパクトな設計となっている。机の上にPCを置く場合、気になるのが騒音。その点、静音性能もかなり優秀だ。本体に装備しているファンは、電源ユニットのファンとCPUクーラーの2つ。電源ユニットのファンは耳を近づければ聞こえはするものの、ケースの背面なのでユーザーにはほとんど気にならない。

幅99ミリと省スペース性は高い。コストパフォーマンスを重視したモデルだけあって正面はサウンド系端子とUSBインタフェースとシンプルな構成になっている

背面もシリアル、パラレル、USBとシンプル。DVIのインタフェースが目を引く。PCIスロットは2つとも空いていて拡張の余地を残している

PCI Expressスロットは持たず、マザーボード上にはPCIスロットが1本装備されているだけだ

実際の拡張カードは、ライザカードを介して取り付けるため、2本のスロットが利用可能だ。両方とも空きスロットとなっている

 CPUクーラーは、サイドパネルに開けられたメッシュから直接外気を取り入れる仕組みとなっている。静音性能的には不利な作りだが、ファンの回転数が830rpm程度なので、ファンの風切り音などはほとんど気にならない。100%のCPU負荷を数分間掛けてCPU温度が65℃で安定しても(気温24℃時)、CPUクーラーの回転数は上昇せず、発生する音の大きさは変わらなかった。

 設計自体はオフィスユースを重視してデザインされている製品ではあるが、コストパフォーマンスの高さなどを考えると、家庭用としてもいいPCであると言える。ゲームや動画編集などの重たい使い方ではなく、インターネットやワープロ、表計算程度の使い方をするのなら、自作よりも安く、かつ安心なPCとなるはずである。1年間無償ピックアップ保守サービスも付属しており、オプションで延長することも可能なので、オフィスでも家庭でも安心して使えるのが、このAT955の最も大きな魅力、といえるのではないだろうか。

PCMark04 PC Mark3059
PCMark04 CPU3698
PCMark04 Memory3254
PCMark04 HDD4252
PCMark04 Graphics840
PCMark05 PC Marks1718
3DMark03 3DMarks840
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