第3四半期の世界PC出荷台数、前年比17%増

» 2005年10月18日 14時54分 公開
[IDG Japan]
IDG

 調査会社の米IDCとGartnerがそれぞれ10月17日に発表した調査結果によれば、2005年第3四半期の世界PC出荷台数は低価格PCの好調な販売にけん引され、前年比で17%以上増加した。

 IDCとGartnerいずれの調査においても、ベンダー別では、Dell Computerが出荷台数と市場シェアの両方でトップとなっている。Dellの市場シェアは、IDCによれば18%で、Gartnerによれば17%弱。

 IDCによれば、金利の引き上げや原油価格の急騰にもかかわらず出荷台数が増加したのは、低価格PCやノートPCの人気によるもの。IDCのWorldwide Quarterly PC Tracker担当ディレクター、ローレン・ラベルデ氏は17日の声明文で、第3四半期の世界PC市場は「顕著」な伸びを示し、「より一般的な景気動向からは比較的独立性を維持できた」と述べている。

 Gartnerでこの調査を担当するComputing Platforms Worldwide Group副社長のチャールズ・スマルダーズ氏によれば、第3四半期の市場全体の成長率は予想を上回り、同四半期にはホームユーザーによるノートPC需要がとりわけ旺盛だったと指摘している。

 IDCによれば、第3四半期には、米国での積極的な価格攻勢によりデスクトップ市場の出荷台数が予想を上回ったほか、ノートPCの需要も変わらずに旺盛だったという。また同四半期半ばにメキシコ湾岸を襲った大型ハリケーン「カトリーナ」の影響は、既に同四半期の最終月にある程度出てきているが、第4四半期にはさらに大きな影響が及ぶことが予想される。第4四半期については、既に燃料費の高騰と消費意欲低下の兆候が指摘されている。

 また米国以外の地域については、IDCによれば、欧州連合(EU)の拡大、一般インフラへの投資、価格の低さにより、PC市場の活発は保たれ、日本では、新製品のリリースがユーザーを引き付けた。日本を除くアジア太平洋地域では、企業ユーザーとホームユーザーいずれについても旺盛なPC購入意欲が続いた。

 IDCによれば、ベンダー別では、Dellは同四半期に世界で950万台弱、米国で560万台を出荷し、市場シェアは世界で18%、米国で33%と、いずれも前年同期よりも若干のアップとなっている。また前年比の成長率は世界市場で17.8%、米国で12.2%となっている。

 Gartnerによれば、Dellの世界PC出荷台数は920万台、市場シェアは17%弱、米国での出荷台数は550万台、市場シェアは30.7%となっている。

 Dellに次ぐ第2位はIDCとGartnerいずれの調査でもHewlett-Packard(HP)で、IDCによれば、HPの世界PC出荷台数は850万台弱、市場シェアは16%、米国での出荷台数は345万台、市場シェアは20.3%となっている。前年比の成長率は世界市場で17.9%、米国では10.1%。Gartnerの調査では、HPの数値はIDCよりも若干少なめだが、ほぼ似通った数値となっている。

 IDCによれば、世界のPC出荷台数の第3位はLenovo Groupで、出荷台数は400万台強、市場シェアは7.7%。Gartnerの調査でも、出荷台数はほぼ同等で、市場シェアは7.4%となっている。米国市場では、IDCによれば、Lenovo Groupの出荷台数は75万7000台、市場シェアは4.5%で第4位、Gartnerの調査では、出荷台数は75万1000台、市場シェアは4.2%で第5位となっている。第3四半期は、LenovoがIBMのPC事業を買収して以来、2つ目の四半期となる。

 米国の出荷台数の第3位はIDCとGartnerいずれの調査でもGatewayで、IDCによれば、出荷台数は100万台強、市場シェアは6.4%、前年同期比で35%増となっている。Gartnerによれば、Gatewayの市場シェアは6%で、出荷台数は前年同期比で33%増加している。世界のPC出荷台数については、Gatewayはどちらの調査でもランク入りしていない。IDCによれば、Gatewayは何年もの低迷期を経て、ようやく2期連続で黒字を計上した。Gatewayは新たな流通パートナーをうまく活用しており、第4四半期にもこのまま回復を継続できるはずという。

 IDCによれば、世界市場では、Acerが250万台弱の出荷台数、4.7%の市場シェアで第4位に付け、前年比の成長率は53.7%となっている。Gartnerの調査では、出荷台数は240万台、市場シェアは4.4%。いずれの調査でも、Fujitsu Siemens Computersが世界市場の第5位で、IDCによれば、出荷台数は200万台弱で市場シェアは3.8%、前年比の成長率は15%、Gartnerによれば、出荷台数は220万台強、市場シェアは3.7%となっている。

 IDCの調査では、米国ではApple Computerが第5位に食い込み、出荷台数は73万7000台、市場シェアは4.3%、前年比の成長率は44.6%となっている。Gartnerによれば、Appleは米国市場で第4位に付けており、出荷台数は74万4000台、市場シェアは4.2%となっている。

 IDCはIDG News Serviceの親会社International Data Groupの傘下にあり、拠点はマサチューセッツ州フレーミングハム。Gartnerはコネティカット州スタムフォードに拠点を置いている。

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