どうにかこうにかLinuxを導入できた。次にすることは、GV-MVP/RX用のドライバのインストールである。先にも述べたようにVineには最初からGV-MVP/RXに対応したドライバが入っているため、
$su
#apt-get update
#apt-get install ivtv-utils
とすればOKなはずだが、どういうわけか私のカードではうまく動作しなかったので、ソースからインストールした。これで動く人はそのまま使えばいいだろう。まず、ドライバのmakeを行うまえに、
#cd /usr/src/linux-2.4.31/build/configs
として、中にあるconfigファイルのなかから自分のCPUに見合うものを探す。例えば、i686をシングルで使っていたら、「kernel-2.4.31-i686.config」を使う。これを、
#cp kernel-2.4.31-i686.config /lib/modules/2.4.31-0vl1.8/build/.config
として、configファイルにコピー&リネームしておく。
次に、ドライバのソースは「ぱ研」さんのサイトから「CX23416GYC-STVLPの解析」にある「ivtv-0.2.0-rc3j-paken.050929.tar.gz」を使う(基本的には日付の新しいものを使用した方がよい)。これをダウンロードしてきてフォルダに展開し、driverディレクトリの中でmakeするわけだ。
$make
$su
#make install
同じようにutilsディレクトリの中でもmake、make installを行う。
ドライバとユーティリティのインストールが終了したら、ファームウェアのインストールだ。「ファームウェアとはなにか?」というと、ぱ研さんのドライバが使えるGV-MVP/RXなどのハードウェアエンコーダカードでは、ファームウェアを起動時にデータとして読み込んで使用するようになっているため、このファームウェアをWidnows用のドライバCDなどから吸い出して用意するのである。
GV-MVP/RXの場合、このファームウェアはCD-ROMに入っているものが使えるが、キャプチャーカードによってはYUAN(これらのカードのOEM元)のサイトから「MPG600GR_v4.0.0.0.zip」というドライバを入手して、それに収録されている「P2Driver.sys」を取り出す必要がある。GV-MVP/RXでも同じ名前のドライバがCD-ROMに入っている。
そして、このドライバをutilsディレクトリにコピーしたら、
#./ivtvextract.pl --no-unzip P2Driver.sys
とする。/lib/modules/の中に2つのbinファイルができていれば「吸い出し」成功である。あとは、
#/sbin/depmod -a
として依存関係を整理し(cx25840.oの存在でエラーが出たらそれを削除して再度実行)、試しにドライバを、
#/sbin/modprobe ivtv tuner=46
とインストールしてみてエラーが出ないかどうかをチェックしてみる。これでエラーが出ないようならドライバの組み込みはおそらくOK(心配ならdmesgコマンドで確認する)なので、これを「/etc/modules.conf」にそのまま記述しておく。
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