i-RAMで「HDDレス」の「HDDレコーダ」なのだ(後編)(4/4 ページ)

» 2005年10月25日 11時32分 公開
[河野寿,ITmedia]
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で、i-RAMの意味はあったのか?

 無事にMythTVが動作したわけだが、果たしてi-RAMを使った意味はあったのだろうか?

 RAMDISKと聞いて誰もが思うのは、アクセス速度の速さである。HDDの場合と起動にかかる時間を比べてみた。電源を入れてからログイン画面が出るまでの時間の平均値(3回測定)である。

HDD 75秒

i-RAM 61秒

※HDDにはDiamondMax 3400(13.6Gバイト、5400rpm)を使用

 速いことは速いが、ものすごく速いわけではない。これはディスクを読み出す時間よりもハードウェアのイニシャライズなどを行っている時間がかかるからだ。ただ、インストール時や操作時などに、HDDのように「引っかかる」ような感じがなくなったので、体感的にはずいぶん速くなったように感じた。

 もうひとつ、HDDがなくなったぶん省電力になるかどうかも気になるところなので測定してみた。MythTVはTVの視聴中は常にHDDに書き込んでいるので、この状態でワットチェッカーを使って測定してみると、

106ワット

 一方、i-RAMで同じように計ってみると、

101ワット

 差があることはあるが、全体から見ればさほどでもないような気もする。もっとも、省電力マシンであれば、もともとの消費電力が50ワット以下のものもあるから、5ワットといえど大きな差だということもできるだろう。

 このi-RAMで作ったMythTVマシンに問題があるとすれば、せっかく録画ができるのに、そのデータを保存するスペースがi-RAM上に取れないことである。もっとも、これはネットワーク経由で他のマシンに書き出してもいいし、USBのHDDを接続してそこに書き出しても解決できる問題だ(Vine3.2ではUSBのHDDを接続するだけで自動的に/mntにマウントする。それに対して保存用ディレクトリをリンクすればいい)。i-RAMマシンは軽快なセットトップボックスと割り切ってしまえば、静音なこともあって、これはこれで快適に使える。

 ITmedia担当「ミミッチィIII世」氏がいうように、この先DDR2が普及して、DDRのメモリが潤沢に余るようになるかは謎だが、Linuxのようなコンパクトな(違うものもあるが)OSで遊ぶには、i-RAMはけっこう楽しい機器といえるだろう。メールサーバやWebサーバ用としても、まだまだおもしろい使い方がありそうな気がする。

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