まずはVirtual PC 2004でDOSゲームを復活させる勝手に連載!「レトロ“PC”ゲームが好きじゃー」(2/3 ページ)

» 2005年10月28日 18時26分 公開
[長浜和也,ITmedia]

OSエミュレータで名作ゲームを復活させる

 嗚呼、もともとこの企画は週末の時間をもてあました昼下がりにでも「そうそう、そんなゲームもあったねー。懐かしい〜」と気軽に読んでもらうための連載である。面倒な理屈を延々こねるよりも「押し入れに埋もれている昔のゲームでまた遊ぼうよーっ」という話にもっていきたいのである(昔々、ボードウォーゲームでも「押オモゲーム=押し入れに埋もれている面白いゲーム」という言い回しがあった。ボードだろうがPCだろうが、ウォーゲームは押し入れに埋もれる運命にある)。

 しかし、まだゲームの話はできない。それは、先ほども述べたように、ボードゲームのテイストを色濃く残したPCウォーゲームのほとんどが「DOS」、一部「Windows 95」「Windows 98」対応の「前世紀の遺物」であるためだ。Windows XPではそのほとんどが動かない。で、そこで登場するのが「Microsoft Virtual PC」「VMware」「QEMU」といった「OSエミュレータ」となる。最近、PC雑誌でも頻繁に特集が組まれることもあって、存在そのものは多くのユーザーに知られるようになった。

 ただ、多くの記事では「業務用」「開発用」的なメリットが強調されて紹介されている。たしかに、どんなハイエンドグラフィックスカードをPCに実装していても、エミュレーションで起動した「ゲストOS」では、3Dグラフィックスのハードウェアアクセラレーションはできないので、「FPS」「RTS」「フライトシム」系ゲームはほとんど実用にならない(VMwareでは環境ファイルをカスタマイズすることでゲストOSがWindows XP/2000の場合、ハードウェアT&Lが可能になるという)。

 ただし、こういう問題も押し入れに埋もれている「前世紀」のPCウォーゲームならば問題ない。OSエミュレータで起動したゲスト「Windoows 98」やそのなかで動作する「DOSモード」で問題なくゲームが動いてくれる。

「ホストOS=Windows XP」「ゲストOS=Windows 98」で動作中。Virtual PC、ゲストOSのWindows 98ともに導入作業でとくに問題になるところはない。普通にアプリを導入して普通にOSを導入すればよい。ゲストOSのインストール中に「HDDのフォーマット」が行われてドッキリするが、これは仮想HDDに対して行われる処理なので心配無用

仮想マシンの主要構成は「Intel 440BX」「S3 Trio64」「SoundBlaster 16互換」ということになる。仮想マシンの構成は実際に使ってるPCのパーツ構成に関係なく決まる。デバイスマネージャにはゲームポートもリストされている

「Virtual PC コンソール」から仮想マシンの設定を行う。仮想マシンのHDDイメージは「バーチャルハードディスク」というvhd拡張子をもつファイルとして存在する。設定によって仮想HDDの容量を可変にしたり固定にできる。仮想マシンのメモリ容量も変更可能。ただし、こちらはホストOSのメモリ消費状況の影響を受け、指定した容量がメモリに残っていないと仮想マシンを起動できなくなる

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