「どこでもテレビ」もこれなら満足──ソニー「VAIO type T」(3/4 ページ)

» 2006年01月06日 15時05分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 画面を拡大して表示できるのはPCでワンセグ放送を利用するメリットの1つといえる。放送そのものの解像度が変わるわけではないので、拡大するとぼやけるようにも思えるが、受信している電波強度が十分なあれば、実際に150%、200%と拡大してみても画質の「荒れ」はほとんど気にならない。

VAIO type Tは画像表示画面の大きさを拡大できる。上は150%拡大、下は200%拡大時(クリックすると実際の解像度で表示されます)。どちらも受信感度が「アンテナ2〜3本」という条件だが、画質はきれいだ

 ワンセグ放送のありがたいところは、受信できている限り画面がクリアであることだ。アナログ放送では受信する電波の強度がそのまま画質に影響する。携帯できるテレビアンテナ(例えばヘッドフォン内蔵のアンテナ)では、かなり条件がそろわない限り「家で見ているテレビと同じ画質」は望めない。

 ワンセグ放送はデジタルなので、電波が受信できるかぎり、表示される映像の画質は良好である。そのかわり、強度が十分でないと画像も音声も途絶えてしまう。その点は強度が足りなくとも、少なくとも音声は聴き続けられるアナログ放送と異なるところで、断続する放送を見続けるか(音声も途切れるので内容がわからなくなる)、荒れた画面を見続けるか(音声は比較的明瞭で、かつ、途切れないので番組の内容は把握しやすい)の選択になるだろう。

年の瀬の街中でワンセグ放送を観る

 「ワンセグは地上デジタルの電波を使う」と聞くと、「使える場所は限られるのではないか?」と懸念するユーザーが多いかもしれない。ということで、年の瀬のあわただしい東急沿線を西に東に北に南に走り回って、受信感度をチェックしてみた。

 東京都と神奈川県の県境エリアを走っている東急沿線において、ワンセグ放送を供給しているのは、在京キー局に限られる(私が愛するテレビ神奈川も地上デジタル放送を提供しているものの、ワンセグ放送の予定は現在のところない)。

 ということは、東急大井町線や目黒線−多摩川線のように、多摩川に沿って南北に走っているぶんには何とか受信できるが、東西に走る東横線、田園都市線ではワンセグ放送の境界線に到達することになる。

 実際に東横線を西に向かって走っていくと、渋谷から普通で30分のところにある大倉山駅(横浜市港北区)あたりで「アンテナが立つか立たぬか」という状況になった。東京方面を背にすれば画面に何も映らず、東京を向けばアンテナが1本立つ。その状態でも受信できれば画面はきれいだ。アナログ放送のように「砂嵐の奥から今映っているであろう映像を推測する」といったストレスが溜まるようなことはない。

 なお、大倉山駅(に限らず東急沿線)は高架が多く、放送電波の受信条件に恵まれている。そのため、大倉山駅界隈全域でワンセグ放送が視聴できるわけではないので注意してほしい。実際、大倉山駅で下車し、駅前の喫茶店に入って通りに面した窓側の席に座ってVAIO type Tを使ってみたが、ワンセグ放送はまったく受信できなかった。

東横線で西に向かう。多摩川を渡って神奈川県内に入ってもしばらく受信でき、今回の実験では鶴見川を渡った大倉山駅がぎりぎり「東京タワーの勢力圏内」ということになった

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