今回の基調講演は、待ちに待ったCentrino DuoとIntel Core Duoのローンチイベントでもあった、はずだ。しかし、この両者にかけた時間は全体の3分の1程度と意外と少なく、残りの時間はすべて、新しいプラットフォームブランド「Viiv」をはじめとするデジタルエンターテイメントの世界に費やされた。
「オンラインコンテンツが増加し、コンテンツ保護の技術が整ってくると、ユーザーはPCで楽しんでいたコンテンツをリビングで楽しみたくなる。そうなると大画面テレビとPCを統合しなければならない」という話からオッテリーニ氏はそれを実現させるプラットホームとして「Viiv」を紹介した。
オッテリーニ氏はViivに求められる機能として、「家電のように簡単に」「デュアルコアCPUを搭載して発熱を少なく音を静かに」そして「利用できるコンテンツ」を掲げている。
日本のユーザーには賛否両論のWindows XP MCE 2005についても「簡単な操作」「リモコンを使ったシンプルな操作でほかのデバイスと接続してコンテンツの共有を容易に」するのはWindows XP MCE 2005が必要、と説明する。
基調講演では「利用できるコンテンツ」の紹介にも多くの時間が費やされた。オッテリーニ氏は「60社ものコンテンツ供給会社がViivに協力している。Viivを使えばユーザーは簡単にコンテンツを楽しめる」と述べ、その中のコンテンツ配信会社「GAMETAP」からゲームタイトルを選び、ダウンロードしてプレイするまでを実際にやって見せた。
Viivに対応する製品には「Viiv」ロゴがつけられるが、ViivPCと接続できる家電製品にも「Enjoy with Intel Viiv」のロゴがつけられる。「ロゴを見ればViivと簡単に接続できてすぐに楽しめる製品なのか、ユーザーは判断できる」(オッテリーニ氏)
「価格は900ドル以内、2〜3週間のうちにViivロゴをつけた製品が発売される」(オッテリーニ氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.