あっさり「Centrino Duo」、盛りだくさん「Viiv」──インテル基調講演2006 International CES(1/3 ページ)

» 2006年01月06日 19時25分 公開
[長浜和也,ITmedia]

あんなに待たせてあっさりしている「Centrino Duo」「Intel Core Duo」

 インテルのキーノートスピーチは「重さは28ポンドもあってカラーも表示できない、ほかのデバイスと接続することもできない。何もできないPC」とオッテリーニ氏が紹介する旧式のポータブルPCから始まった。

旧式ポータブルPCを前にして次世代モバイルテクノロジーへの雰囲気作りにいそしむインテルCEOのポール・オッテリーニ氏

 何もできないポータブルPCはその後ノートPCとなり、Centrinoの登場によって、小型軽量、長時間のバッテリー駆動時間が実現。そして、無線LANの搭載とホットスポットの増加は、ノートPCがいつでもどこでもインターネットを使えるようになった。最新のノートPCでは「HD-DVDドライブ」も内蔵している。

「コンシューマーデバイスで最も劇的に変化したのはPCである。コンシューマーユーザーは“変化”することを期待している」と述べるオッテリーニ氏。変化を期待するユーザーは次世代のノートPCに「デジタルエンターテイメントの機能を期待している」と彼は主張する。

 デジタルエンターテイメントを利用するノートPCはマルチタスク処理が増加している。オッテリーニ氏は、そのために必要とされているマルチコアCPUとして、モバイル向けデュアルコアCPU「Intel Core Duo」と次世代モバイルテクノロジー「Centrino Duo」を紹介した。

オッテリーニ氏はCentrino Duoについて「パフォーマンスは68%アップ、消費電力は28%ダウン」とアピールする

 「ノートPCに搭載するマルチコアCPUは消費電力を小さくして、発生する熱も下げなければならない。Intel

Core Duoは次世代コンピューティングのための、デジタルエンターテイメントに最も適したCPUである」とオッテリーニ氏はIntel Core Duoを説明する。

 「Intel Core Duoを搭載した製品は今後3週間で100モデル登場する予定だ。ハンドヘルドデバイスにも搭載されるだろう」(オッテリーニ氏)

オッテリーニ氏はダイサイズを並べて「Intel Core Duoは3分の1になった」と述べたが、比較しているのがBaniasではなく1993年に登場したデスクトップ向けPentium、というあたりがなんとなく意味深であるような、ないような

ゲストとして登場したデルCEOのマイケル・デル氏(彼は当日朝に行われたソニーCEOストリンガー氏の基調講演にもゲストで登場していた)は、「20インチ」(!)液晶ディスプレイを搭載したCentrino Duoノートを紹介。まさに「デジタルエンターテイメントのためのCentrino Duo」を表しているノートPCだ

力の入った「Viiv」のプロモーション

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