PCユーザーにとって衝撃的だったのは「オーバークロックCPU」「Quad SLI」をうたったタワー型PC「XPS Renegade」だ。強烈な筐体のデザインもさることながら、(デルの説明によると)クーリングユニットをはじめとして、かなりの部分でカスタマイズを進めているらしい。
前日の説明では詳細なスペックが明らかにされなかったが、今回のプレスミーティングでも確実なことは分からない。筐体の内部も見せてもらったが、クーラーユニットカバーなどを外すことができず、さらに「デモ用のプロトタイプだから製品とは仕様が異なる」ということで、CESで展示されているRenegadeの構成は製品とかなり異なるようだ。
CPUはPentium Extreme Edition 955。これをクロックアップして4.26GHzで動作させる、ということだが 筐体内部はほとんどがCPUのクーラーユニットのカバーで覆われてチップセットやCPUの様子を見ることができない。
「Quad SLI対応」がRenegadeのもっとも大きな特徴であるが、プロトタイプに組み込まれてるグラフィックスカードは2枚のみ。NVIDIAのリリースによるとXPS 600 RenegadeはGeForce 7800 GTX 512を搭載していることになっているが、クーラーユニットの形状からするとプロトタイプにはNVIDIAのリファレンスカードが2枚組み込まれているようだ。
気になるマザーボードのチップセットについても詳細は不明のまま。Quad SLIがどのようにPCI Expressのレーンを使うのか、という質問に対して「X16を4セット使う」とデルは説明する。
NVIDIAのリリースでは「nForce 4 SLI X16」でQuad SLIに対応することになっているが、XPS 600 Renegadeに搭載されているチップセットについては「詳細は述べられないがインテルのチップセットを載せている」という答えが返ってきた。
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