日はまた昇る アキバに──「秋葉原UDX」が開業(3/4 ページ)

» 2006年03月09日 14時17分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

秋葉原発のアニメ情報が集まるポータル施設「東京アニメセンター」

 秋葉原発のアニメ情報が集まるポータル施設として設置されるのが「東京アニメセンター」である。こちらは15日オープンとなる。

photo アニメ情報のポータル施設を目指す「東京アニメセンター」。ラジオ番組収録観覧なども行えるガラス張りのスタジオや、イベントスペースやならではのみやげ物も多く揃える雑貨ショップも設ける

 同施設内では、クリエイターや声優の生の声を楽しめるイベントやラジオ公開収録などが随時開催され、「国内外のアニメファン、キャラクターファンが最先端のアニメ情報を入手できる」スペースとして展開する。

 新作上映や企画展、声優によるトークショーなどアニメに関するイベント用スペース「Event Gallery」、アニメ情報のコンシェルジュ的役割を果たす情報コーナー「Anime Press Desk」、地域/イベント/現地限定などレアな限定商品も用意するアニメ関連店舗「Official Shop」、ガラス張りのスタジオから、声優によるラジオ番組の観覧などが行える音声収録スタジオ「東京アニメセンター・スタジオ」、最先端の上映・音響機材を備え、人気作品の上映や新作試写会などを実施する「アキバ3Dシアター」などを設置する。

 なお東京アニメセンターのある4階は、デジタルコンテンツなどの活動支援のための拠点として位置づけられ、ほかに「先端ナレッジフィールド」という施設も設けられる。

photo デジタルプロジェクターおよび35ミリフィルム映写機、ドルビーサラウンド6.1ch THXシステムを備える「アキバ3Dシアター」(写真=左上、右上)。IT実証実験レストラン「東京フードシアター 5+1」(写真=左中、右中)。今秋オープンの「デザイン・ミュージアム秋葉原」(写真=左下)。東京アニメセンター含め4階施設には、ビル横のエスカレータから直接アクセスできる

 同施設は、家電やAV機器を中心とするエレクトロニクス産業やIT機器を用いる情報通信産業、デジタルコンテンツ産業など、秋葉原地域と関連の深い産業・文化の領域に先端的な知識や技術を付加し、新たな産業・文化を創出するための研究開発・実験の場として機能させる。なかでも厨房機器のネットワーク化やレシピのデジタルコンテンツ化を試みた、IT実証実験レストラン「東京フードシアター 5+1」はおもしろそうだ。オール電化のデジタルキッチンにて、健康管理や食育などと関連した新たな色のあり方を提案する“ドクターズキッチン”設置などが予定され、200席を用意する実験型レストランとして展開するとしている。

 もう1つは日本発クリエイティブビジネスの拠点となるべく設置される「デザイン・ミュージアム秋葉原」。こちらは今秋オープン予定となるが、“秋葉原”のブランド力や文化的要素と、新たなデザイン産業とを融合させた提案や展示が行われるスペースとなるようだ。

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