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» 2006年04月12日 17時30分 公開

MS、日本でも“eHome”構想を促進──メディアオンラインコンテンツを拡充

Windows XP Media Center Edition「メディアオンライン」サービスに、ゲーム・高品質音楽配信・ハリウッド映画配信など新たな7種類のコンテンツが追加された。日本ではさして盛り上がっていないと思われているMCEコンテンツだが、「そんなことはない」とマイクロソフトは日本市場におけるメディアオンラインサービスの拡充を図る。

[岩城俊介,ITmedia]
photo マイクロソフトは、Media Center PCとメディアオンラインサービス、Windows Mobile搭載機含むポータブル機/Xbox 360/オンキヨー「HDC-7」などの新ソリューションを含めて、家庭内における“eHome”展開を行っていく

 マイクロソフトとメディアオンライン向けコンテンツ提供パートナー7社は4月12日、Windows XP Media Center Edition 2005の中核機能「メディアオンライン」のサービス拡充およびコンテンツ提供を行うと発表した。

 メディアオンラインは、2005年10月開催の「WPC EXPO 2005」で公開されサービスを開始した、同社が考える「eHome戦略」の中核を担うものだ。Windows XP Media Center Edition 2005の標準機能として用意され、リモコンを用いてテレビのチャンネルを変えるような感覚でストリーミング動画配信サービスや音楽ダウンロードサービスなどを利用できる。ストリーミング動画配信の「BANDAICHANNEL」(バンダイチャンネル)/「BIGLOBEストリーム」(NEC)/「GyaO」(USEN)、ニュースの「ロイター」(ロイター・ジャパン)、音楽ダウンロードの「MSNミュージック」(マイクロソフト)、ネットショッピングの「ヤマダ電機Web.com」(ヤマダ電機)の6社がサービス/コンテンツ提供を開始している。

 今回、新たに7社が同サービス向けのコンテンツ提供を行うと表明し、うち3社は同日よりサービスを開始した。新たにコンテンツ提供を行うパートナー社・サービスは以下の通り。

4月12日よりサービス提供を開始

「Impress TV」(air impress/PC・IT系ニュースなど)

「G-CLUSTER(G-クラスタ)」(クラビット/リモコン操作対応ゲーム配信)

「ダイワインターネットTV」(大和証券グループ/株式情報など)


今後サービス提供を予定

「e-onkyo」(オンキヨー/24ビット/96kHzのHD 高品質音楽配信)

「Cinema Now」(CinemaNow Japan/年間約200本の映画配信)

「Otto」(住商オットー/衣類オンラインショッピング)

「Yahoo!動画」(ヤフー/動画配信)


photophoto 新たにコンテンツ提供を開始する7社(写真=左)。24ビット/96kHzの高品質お音楽配信サービスをメディアオンライン内で行う「e-onkyo music store」(写真=右)。WMA Lossless形式(再生ビットレート600K〜3Mbps)で配信され、1曲あたり200円から800円にて購入できる

photophoto リモコン操作にて行える各種ゲームを配信する「G-クラスタ」。現在無料で10タイトルを提供している

photophoto シネマナウジャパンによる映画配信サービス「Cinema Now」は6月下旬よりサービス提供を開始する予定。月額見放題のサブスクリプション視聴とPPV視聴の2種類の方法を用意し、月額プランの場合は1470円/月(税込み)、48時間視聴ができるPPVプランは315円から420円/回に設定する。ハリウッド・邦画作品を中心に年間約200本を提供する予定

 当初、PCへのプレインストールのみで提供していたWindows XP Media Center Editionは、2004年秋にDSP版(自作PCユーザー向けとして、ドライブやパーツなどとセット購入する形式)の提供を開始し、2005年10月にエンタテインメント系コンテンツを中心にメディアオンラインサービスが始まった。

photophoto メディアオンラインサービスを開始した2005年後半4Qから、日本でのアクセス数が急激に伸びた

 それから約半年、メディアオンラインへのアクセス数は継続的に増加し、とくに日本国内においては全世界で第3位のアクセス数を、メディアオンライン利用率(Media Center Edition 2005インストール済みPC台数に対するアクセス数)に至っては全世界でトップとなる結果が出ていると、マイクロソフト 業務執行役員統括本部長 佐分利ユージン氏は語る。

 日本では、PCメーカーや周辺機器メーカーによるTV・メディア統合アプリケーションがMCE登場前から揃っていた経緯などから特別に欲しいとは思わないという意見があったり、“Media Center EditionはXP Professionalとほぼ同じ機能でやや安価。ついでにメディアセンター機能がある”というさほど積極的でない理由で自作PCユーザーが買い求める現状もあるといわれていた。ただし導入したユーザーに限れば──たとえ“ついで”に付いていた機能だとしても──メディアオンラインの利用率がかなり高くなったことはそれなりに受け入れられ、利用されていることが伺える。

 同社では、Media Center PCの特徴となるリモコンによる操作性をいかしたアプリケーションやサービス拡充に向けて、新たなアプリケーション開発者やサービス企業向けとなる開発ツールやサンプルアプリケーションが含まれる「PowerToys for Media Center Edition 2005」を5月より提供する予定。開発者(社)が短期間で効率よく開発ができるようになるプラットフォームが整えば、より多くの対応アプリケーション増加やサービス展開が促進されるという考えだ。

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