Let's note LIGHTシリーズは全モデルが軽量、長時間駆動、頑丈という共通の特徴を持っているが、その中でも特にモバイルシーンでの使い勝手のよさを感じさせてくれるのが、今回取りあげるCF-T5だ。12.1インチ液晶ディスプレイを搭載した1スピンドル機で、従来機のCF-T4と同じ約1260グラムという重量を維持しつつ内部のシステムを一新することで、さらなる性能アップと長時間駆動を両立しているのが見どころだ。
発売は5月19日の予定だが、一足先に試作機を入手できたので、インプレッションをお届けしたい。
ベンチマークテスト | |
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PCMark05(Build 1.1.0) | |
PCMarks | 1314 |
CPU | 1781 |
Memory | 1880 |
Graphics | 452 |
HDD | 3033 |
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3 | |
High | 1104 |
Low | 1937 |
いずれのテストスコアも試作機のため製品版とは異なる場合があります。 |
まずは一新された基本スペックを見ていこう。CPUは従来の超低電圧版Pentium M 753(1.20GHz)から、1.06GHz動作の超低電圧版Intel Core Solo U1300に、チップセットは Intel 915GMS ExpressからIntel 945GMS Expressへと改められた。いわゆるNapaプラットフォームへと移行し、従来のSonomaプラットフォームに比べて性能を上げながら平均消費電力が下がり、バッテリー駆動時間がCF-T4の約12時間から約15時間へと延びた。
細かく見ていくと、FSBが400MHzから533MHzに、メインメモリがPC2-3200からPC2-4300へと高速化し、内蔵グラフィックスの3D性能もわずかにアップしている。
先に紹介したLet's note LIGHT CF-Y5は、より性能を追及するべくデュアルコアCPUの低電圧版Intel Core Duo L2300(1.50GHz)を搭載していたが、本機をはじめそのほかのLet's note LIGHT夏モデルはすべてIntel Core Solo U1300を採用している。CF-Y5はLet's note LIGHTシリーズ初の冷却ファン内蔵機となったが、本機はこれまでどおりファンレス構造になっており、動作中でもほぼ無音で快適に作業を行える。
一方、ベンチマークテストなど高い負荷のかかる状況では、キーボードとボディ底面の左半分で高い発熱が見られたが、Webブラウジングや文書作成といった用途であれば、本体が過度に発熱することはなかった。
ちなみに、標準装備のバッテリー容量(9セル)はCF-T4と変わらず、11.1V 7650mAhだ。オプションで用意される軽量バッテリーパック(4セル/2万1000円)も7.4V 5100mAhのままで、従来機のものを流用できる。CF-Y5/W5で採用された高容量のリチウムイオン電池が見送られたのは残念だが、前述したように駆動時間は標準バッテリーで約12時間から約15時間に、軽量バッテリーで約5時間が約6.5時間にそれぞれ延びている。それだけNapaプラットフォームの貢献が大きいのだろう。
なお、標準バッテリー装着時で約1260グラム、軽量バッテリー装着時で約1040グラムという本体重量もそのままだ。また、充電量を満タン時の8割に抑えることで、バッテリーユニット自体の寿命を通常の約1.5倍に延ばす「エコノミーモード」も健在である。軽量バッテリーでは駆動時間が半分以下になるが、より軽快に本機を持ち歩きたいというユーザーは、追加購入を検討するといいだろう。また、手軽に持ち歩ける非常電源として軽量バッテリーを導入するのも手だ。
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