International CES 2006で参考出品されていた“XPS Mobile”がついに日本にも現れた。発売は6月下旬の予定だが、それに先だって実機のフォトレビューをお届けしよう。
やはり目を引くのは、そのフォルムだろう。20.1インチのワイド液晶ディスプレイを搭載しながら、背面に取っ手が革製の巨大なハンドルを備え、持ち運びにも対応する。液晶一体型PCといえなくもないが、見た目は巨大なノートPCと言ったほうが近いだろう。サイズは液晶ディスプレイを閉じた状態で横幅が470ミリ、奥行きが205.6ミリ、厚さが75.3ミリ、重量は約8.31キロとさすがに重量級だが、何とか持ち運びにも対応できる。
形状は貝殻を模したもので、20.1インチのワイド液晶ディスプレイを開くと、PC本体とワイヤレスキーボードが現れる。このキーボードはBluetooth接続で、内部にリチウムイオンバッテリーを内蔵する。障害物がなければ7〜10メートルの距離で使え、最大1カ月もバッテリーが持つため、利用場所を選ばずに扱える。ちなみに、Bluetooth接続のマウスが付属するものの、キーボードにタッチパッドが用意されているので、オペレーションはキーボード自体で行える。通常のノートPCのように正対してではなく、リラックスした状態でAV機能を楽しめるわけだ。
インテリアとしても機能すべく、外観にも配慮が行き届いている。ハンドルを兼ねるヒンジ部分はシルバーのマグネシウム合金を、DVD±RWドライブを内蔵したコントロールパネル部には金属の質感を生かしたブラックのマグネシウム合金がはめ込まれ、高級感を演出する。加えて、ボディはシボ調の模様が全面に印刷されており、“ただのPCとは違うのだ”という主張をかいま見ることができる。ちなみに、外側から見えるネジは底面の1本(メモリスロットのカバー)だけだ。
20.1インチTrueLifeと呼ばれるワイド液晶ディスプレイは光沢タイプで、輝度は300カンデラと明るい。映り込みはそれなりにあるが、視野角は上下/左右170度と広く、色の反転も少ない。画面解像度は1680×1050ドットとさすがにフルHD対応ではないが、PCとして利用する分に不足は感じない。なお、液晶ディスプレイは取っ手とパネル背面の2カ所にヒンジがあり、パネルの位置調整は容易に行える。
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