AMDの新ソケット「Socket AM2」に対応したCPUとマザーボードの販売が、5月23日からアキバ各ショップで始まった。CPUはAthlon 64 X2とAthlon 64、Sempronの計11モデルが登場し、入荷数の少なかったAthlon 64 X2の2製品を除いて潤沢に出回っている。また、T-ZONE.PC DIY SHOPでは、6月末〜7月初頭の登場が噂されているAthlon 64 X2最上位の「5000+」を搭載したデモ機が展示された。
マザーボードは4メーカー計7機種が登場。Socket AM2用チップセットの最上位「nForce 590 SLI」を搭載したASUSTeK「M2N32-SLI DELUXE/WIFI」(3万2000円前後)から、1万円以下で買えるBIOSTAR「GeForce 6100 AM2」まで出回っており、それぞれのモデルは初回入荷としては潤沢だった。
Socket AM2対応パーツは、新規格が登場して間もない時期にありがちな供給不足もなく、順調にアキバに登場したが、ほとんどのショップで売り上げに直結していない状況だ。某ショップは「性能向上がどれほど見込めるのかまだ未知数の部分が多い。多くのユーザーは各種のベンチマーク報告を参考にして、購入を検討している段階ですね」と話す。
Socket AM2タイプのCPUはAMDで初めてDDR2に対応しており、メモリ周りのスピードアップが性能向上のカギとなる。T-ZONE.PC DIY SHOPは「Socket AM2が対応している最高速のPC2-6400(DDR2-800)でないと、目に見えるパワーアップは期待できないようです。同メモリが潤沢に出回るようになれば、一気に買い換えが進む可能性があります」。
PC2-6400メモリは1Gバイトで2万円前後の製品が複数登場しているが、アキバ全体ではまだ在庫は少ない。夏のボーナス時期までに潤沢に出回れば、AMDユーザーの買い換えブームが起きる可能性はある、かもしれない。
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