第2回 地球を眺めて幸せになる――「Google Earth 4」“タダ”で幸せになるソフトウェアパラサイト(1/2 ページ)

» 2006年06月15日 14時22分 公開
[爪生聖,ITmedia]

 昨夜、IT関連のメディアに携わる某編集者と、インスタントメッセンジャーで以下のような会話をした。

編集G ぐるぐる先生のGoogle Earth 4がリリースされましたね。

爪生 そうな。あれはいいよ、うん(まだ使ってないけど)。

編集G 何が変わったんですか。

爪生 知りたい? じゃ、連載の次のネタにしよう。

編集G 締め切りは明日の朝でお願いします。

爪生 ……。


 Google Earthは一言で言ってしまえば衛星画像を閲覧するためのビューワだ。衛星画像データをローカルに持たず、解像度に合わせてインターネットからストリーミングで取得する。そのため、画面に地球全体が収まる解像度から、建物一棟まで認識可能な解像度まで、完全にシームレスな拡大・縮小、移動・回転といった操作が行える。

 その操作感は近未来を描いた映画やアニメの中に出てくるコンピュータのイメージそのものだ。膨大なデータを提供するGoogleの強力なサーバ群、高速なネットワークインフラ、そして美麗な3Dグラフィックを描画可能なグラフィックボードにCPU、これらを組み合わせることで、誰もがイメージしやすい直感的なインタフェースながら、誰もが経験したことのない斬新な体験を提供してくれた(過去記事:「Google Earth」で地球を僕の手の上にを参照)

 その登場からほぼ1年、メジャーバージョンアップとなる「Google Earth 4」β版がリリースされたので、何が変わったのかその使用感などをお伝えしていこう。

ユーザーインタフェースを一新

 起動してまず気付くのは、以前のバージョンで画面下部に大きく陣取っていたナビゲーションパネルがなくなったことだ。インタフェースの要となるのは右上に見えるコンパス。このコンパス付近にマウスカーソルを近づけると簡潔にまとめられたナビゲーションインタフェースが現れる。

インタフェース比較。左が昔、右が最新版のメイン画面だ。ナビゲーションパネルがなくなり衛星画像の表示領域が拡大している

 ナビゲーションインタフェースの真ん中にあるモヤっとボールみたいなものはアナログスティックのように使う。つまり、ドラッグして上下左右に動かすと連続的に移動する。また、その周りにある三角形は方向キーで、やはり上下左右に移動する。外周のリングはコンパスとして方角を表すほか、このリング自体を回すことで画面を回転させることができる。もっとも、このあたりの移動系操作は画面上でドラッグするオペレーションを使うほうが直感的だろう。

 リングの上部にあるバーは画像の傾き度合いを表す。左に寄せると視点は真上から見下ろすように移動する。逆に右に寄せると地上近くから水平に見ることになる。右側のバーはズームだ。これもホイールの回転か、あるいは右クリックで上下にドラッグすることでも操作できる。

精細かつエリアを拡大した衛星画像

 Google Earthのリリースから1年、最大の進化はなんといっても衛星画像の画質向上だ。解像度が約4倍になったほか、網羅しているエリアも拡大している。

衛星画像の網羅エリア比較。2005年7月時点の大阪の様子(画面=左)と現在の大阪(画面=右)。縮尺はやや現在の方が小さいが、その差は一目瞭然だ

 これらの画像データは衛星画像だけでなく、航空写真も含まれている。撮影時期は場所によって異なるが、3年以内のものであり、新しい写真に差し替えられた場所もかなり多いようだ。

2005年7月時点の東京拘置所(画面=左)と現在の東京拘置所(画面=右)。解像度の変化もさることながら、2005年7月時点に提供されていた画像には右側の巨大な棟がまったく存在していない
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