なんと37インチワイド液晶ディスプレイがPCにっ!――富士通「FMV-DESKPOWER TX90S/D」:2006年・PC夏モデル特集(2/2 ページ)

» 2006年06月23日 09時00分 公開
[南里純一,ITmedia]
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デジタル放送に対応したインスタント機能

 チューナーユニットは、2基のアナログチューナーに加えて地上/BS/110度CSデジタル放送に対応したチューナーを2基用意、合わせて4基のチューナーを搭載する。これにより、PCとしては初めてデジタル放送の2画面同時視聴が可能となった(デジタル放送の2番組同時録画はできない)。インスタント機能では、新たにデジタル放送の視聴が可能になったのが、残念ながらデジタル放送の録画は見送られた。

 なお、インスタント機能ではないが従来モデルでサポートされていた(SD画質となるものの)デジタル放送のDVD-RAMへのムーブは今回のモデルでも対応する。

 HDDに保存した番組の検索性を向上するため、新たに「3D Media Surfing」と呼ばれる管理用ソフトウェアを導入したのも注目だ。これは、録画した番組のサムネイルを時間帯やジャンルで区切り、1週間分を1画面で表示するものだが、過去の週のサムネイルが奥に立体的に表示されるのが特徴。画面をスクロールさせたり切り替えたりする必要なく番組の存在が確認できるので、見たい番組を容易に探せるのだ。使う再生ソフトが異なるアナログ放送とデジタル放送をまとめて表示できるのも気が利いている。ただし、格子状の線が目につく画面のデザインや全画面のみでウィンドウ表示が行えない点、画面をスクロールさせると一番上の日付表示が消えてしまう点など、画面構成や操作性はまだ改良の余地ありと感じる。とはいえ、保存した番組が増えても検索性を損なわない新しい工夫として注目したい。

 TV視聴時にボタン数の多い多機能リモコンを利用するのは不便だ、というユーザーの声を反映して、これまでのリモコンに加えて、新たにTV放送のライブ視聴時の操作に限定したシンプルなTV専用リモコンが付属するようになった。装備するボタンは、テンキーや音量調整など使用頻度の高いものに限定したうえで、各ボタンのサイズを大きくし、PCに慣れていないユーザーでも迷うことなく操作できるように配慮している。

 キーボードやマウスは従来から変更なく、無線方式のワイヤレスタイプを採用する。本体から約10メートルほど離れても操作できるうえ、未使用時は本体台座部の空きスペースに収納できるため、使い勝手はよい。

ワイヤレス接続のキーボードとマウスはPCを使わないときに液晶ディスプレイの下部に収納できる。リモコンはデジタル放送に対応したPCリモコンのほかにTV操作に限定したリモコンが用意されている

 スペックの変更に関しては、まずチップセットが従来のIntel 915GVからRADEON XPRESS 200へと変わった点が挙げられる。グラフィックスはチップセット内蔵機能を利用しており、グラフィックスカードの増設は行えない。HDDは200Gバイトのドライブを2基搭載して合計400Gバイトとなっているが、これまでは下位モデルでも500Gバイトだったことを考えるといささか物足りない。

 上位モデルのTX95S/Dは、前述の通り光学式ドライブがBlu-ray Discドライブになるほか、CPUがデュアルコアのPentium D 820(2.8GHz)になる点、さらにグラフィックスチップとしてMOBILITY RADEON X1600を搭載する点などが挙げられる。TV機能や液晶ディスプレイのスペックに関しては違いがない。

 実売価格は45万円と高価だが、フルHD対応の32インチワイド液晶テレビが34万円前後することを考えると、プラス11万円ほどでPCとデジタルレコーダーが入手できる計算になり、割高感はそれほど感じない。新たにデジタル放送がインスタントで視聴できるようになったことを考えると、液晶TVとしての実力は十分といえる。また、ディスプレイの解像度が上がったことにより、PCとしての実用性も大幅に高まった。

 Blu-rayドライブを搭載したTX95S/Dの実売価格は60万円に近く、おいそれとは手が出せないのが欠点だ。しかし、TX90S/Dは下位モデルという位置付けながら、不満のないスペックでまとめられていることもあり、液晶TVを購入しようと考えている人も十分検討に値するモデルといえよう。

FMV-DESKPOWER TX90S/D
CPUPentium 4/517(2.93GHz/FCLGA4)
チップセットATI RADEON XPRESS 200M(RC410M/IXP450)
2次キャッシュ1MB(CPU内蔵)
メインメモリ標準/最大512MB/2048MB
規格DDR2 SDRAM(PC2-4200)
メモリスロット(空き)240ピンDIMM×2(0)
拡張スロット(空き)−
ハードディスク容量シリアルATA 200GB×2
 回転数7200rpm
DVDスーパーマルチドライブスピードDVD-RAM5倍速/DVD+R DL4倍速/DVD-R DL4倍速/DVD±R16倍速/DVD+RW8倍速/DVD-RW6倍速/CD-R40倍速/CD-RW10倍速/DVD-ROM16倍速/CD-ROM40倍速
フロッピードライブ−(オプション/外付け)
ディスプレイサイズ37インチワイド
解像度1920×1080ドット
グラフィックスチップATI RADEON XPRESS 200M
グラフィックスメモリメインメモリーと共有(最大128MB、ただしメインメモリ1GB搭載時)
サウンドチップチップセット内蔵+AC97コーデック
内蔵スピーカ本体内蔵(サブ・ウーファー内蔵)
光デジタル音声出力角形×1
TV機能地上アナログ×2、デジタル(地上、BS、110度CS)×2
PCカードスロットTypeII×1 CardBus対応
Expressカードスロット−
メモリカードスロットSDメモリーカード/メモリースティック/xDピクチャーカード対応
USBUSB 2.0×6(左側面×2、右側面×2、前面×2)
IEEE1394S400/4ピン×1(前面)
ビデオ入力コンポジット×2、Sビデオ×2、D5、HDMI入力
ビデオ出力−
イーサネット1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×1、10BASE-T×1
FAXモデム56kbps(V.92)/14.4kbps
ドライブベイ(空き)3.5インチ×2(0)、5インチ×1(0)
外形寸法W1085×D436×H741mm(縦置き時)
重量約52.5kg
搭載OSWindows XP Home Edition(SP2)
評価機の価格44万9800円(富士通WEB MART価格)

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