なんと37インチワイド液晶ディスプレイがPCにっ!――富士通「FMV-DESKPOWER TX90S/D」2006年・PC夏モデル特集(1/2 ページ)

» 2006年06月23日 09時00分 公開
[南里純一,ITmedia]
今回評価するのはTXシリーズのエントリーモデル「FMV-DESKPOWER TX90S/D」だ。エントリー、といっても搭載するのは37インチの大画面ワイドディスプレイである

 富士通のハイエンドデスクトップPCシリーズとして君臨するFMV-DESKPOWER TXは、歴代エポックメイキングなモデルを輩出してきたことで知られる液晶一体型PCである。2004年春モデルで登場した初代「FMV-DESPOWER T」は、当時としては最大級の22インチワイド液晶ディスプレイを搭載したことで話題を呼び、2005年夏モデルで名称変更とともにフルチェンジを果たした「FMV-DESKPOWER TX」は、パネルサイズを32インチワイドに大型化するとともに、デジタル放送をHD画質のままで表示と録画することに成功した。

 それから1年を経て登場した2006年夏モデルでは、再び大がかりな改良を行うことでフルチェンジを果たした。改良点は多岐にわたるが、それらをまとめると「各社の大画面液晶テレビと同等の操作性やデザインを目指した」という一貫したコンセプトが見えてくる。シリーズのラインアップは、Blu-ray Discドライブを搭載して話題となった「TX95S/D」と、機能を省いた下位モデル「TX90S/D」の2機種からなる。今回はTX90S/Dを試用している。

 本体写真を見ても分かるように、一般的な液晶TVに近いフラットな前面デザインに一新された形状が目を引く。従来のブラックからシルバーへ変わったカラーリングからも各社の大画面液晶TVを強く意識していることがうかがえる。デザインにおいてPCの雰囲気を排除したことで、リビングの雰囲気を壊すことなく設置できるようになったのは好印象だ。

 このところの液晶TV市場における大画面志向の流れを受けて、DESKPOWER TXシリーズの液晶パネルはさらなる大型化が図られ、ついに37インチワイドパネルを採用するに至った。解像度も従来モデルの1366×768ドットから1920×1080ドットへと大きく引き上げられ、晴れてフルHD映像の表示に対応したのも大きなトピックだ。いままでと同じく、シャープ亀山工場製のパネルを採用していることもあり、発色や視野角などはきわめて優れている。ディスプレイの角度調整機構において、上下方向の角度を変える機能は残念ながら廃止されたが、スイーベル機能により左右各20度の範囲で動かせる(記事初出時、1920×1200ドットとありましたが、正しくは1920×1080ドットです。おわびして訂正いたします)。

正面にはカードメディアスロットにUSB、IEEE 1394、ビデオ入出力といった抜き差しが頻繁に発生するインタフェースが用意されている。アンテナ端子は左側面のやや上の部分。B-CASカードスロット、HDMI入力端子も左側面にある

背面にはLANやモデム、USBなどのマザーボードのバックパネルに用意されたインタフェースが並ぶ

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