動画入りHDDが山積みの人に――DIGITAL COWBOY「DC-MC50U2」:メディアプレイヤーキット検証 その1(4/4 ページ)

» 2006年08月03日 09時30分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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USBハブ経由の接続にも対応するUSBホスト機能

 動作保証はないものの、USBホスト機能も利用できる。USB 2.0に対応しており、マスストレージクラスで認識できる外付けHDDや光学ドライブなどを接続することが可能だ。ホットプラグにも対応しているようで、動作中に接続しても問題なく認識する。ただし取外しを行なうとハングアップしてしまうことがあったので、基本的には電源を切った状態で接続、取り外しを行なったほうがよさそうだ。

 背面のUSBポートは1つだが、ハブを利用すると2台以上のドライブを接続することも可能だ。今回は機材の問題で、HDD×3+メモリカードリーダ、HDD×2+DVDドライブ(LF-D521JD)+メモリカードリーダの組み合わせしか動作確認をしていないが、4台がOKで5台以上がNG、ということは考えにくい。

起動中にUSBデバイスを接続すると自動認識され、画面に「USB ON」のOSDが表示される(画面=左)。パーティションは内蔵HDDが「diskX」、USB接続HDDが「usbX」と表示され、区別できる(画面=中央/右は、HDDを内蔵しHDD×3とDVDドライブをUSBで接続したところ)。画面では3つのパーティションを持つHDDを2台、2つのパーティションを持つHDDを1台接続したが、計8つのパーティションがしっかり認識されているのが分かる

 操作性に関しても内蔵ドライブと変わらない。そもそも内蔵ドライブと外付けドライブの区別がなく、外付けドライブを接続するとパーティションリストに外付けドライブのパーティションリストを追加するだけだからだ。また外付けHDDに保存したビットレート10MbpsのWMV HDファイルも問題なく再生できたので、外付けドライブからだと特定のファイルが再生できない、といった制限はなさそうだ。

 その一方で、やや気になった点もある。USBホスト機能を利用しているときにISOイメージやDVDフォルダからDVD-Videoを再生すると、画面が不定期に上下に細かくぶれる現象が見られた。内蔵/外付けのどちらのドライブから再生しても症状は同じなので、電気的ノイズが原因のように思える。ソフトウェアで改善ができるかどうかは分からないが、可能ならば改善してほしいところだ。もっともUSBホスト機能自体が動作未保証なので、声を大きくしてお願いすることもできないのだが……。

スタンドアロンで使うなら魅力

 ここまで触れてきたとおり、DC-MC50U2は幅広いフォーマットと実出力まで含めた本格的なHD再生に対応する。さらに5インチベイの搭載や、(動作未保証ながら)USBホスト機能による外付けストレージの拡張も可能と、メディアプレイヤーとして+αの魅力を備えた製品だ。もちろん不満点がないわけではない。フォルダをまたぐ連続再生など従来モデルにあった機能は一部削除されているし、静止画出力の実解像度もSDレベルになる。しかし、これらはいずれも大きな欠点とは言えない。

 また、今回はMPEG-4ファイルの再生検証やUSBホスト機能の動作確認などでかなり無茶な使い方をしたため、操作不能な状態に陥ることがあったものの、リモコンからの操作で電源操作に支障をきたすことはなかった点も評価したい。この製品の性格上、対応していないフォーマットのファイルでも再生操作はできてしまうので、フリーズしたために本体まで出向きいちいちACアダプタを抜く、といった手間がないだけでもずいぶんありがたく感じた。

 その一方で、製品の位置付けが微妙なのも確かだ。5インチベイ搭載は本製品の特徴だが、DVDドライブを搭載しても市販のDVD-VideoやビデオフォーマットのDVD-RAMは再生できず、利用価値はやや中途半端。付属のマウンタでHDDを内蔵するだけならば、遅れて発表されたネットワーク対応モデル「DC-MC35UL2」に魅力を感じる人がいるかもしれない。

 しかし最近のHDDはバイト単価が非常に安いため「コンテンツを光学メディアに保存するなんて、手間を考えれば馬鹿らしい。どんどんHDDに保存だ」と考えている人も少ないないはず。もちろんネットワーク経由でファイルを扱えるほうが楽なのは確かだが、その場合はLAN接続で十分な速度を確保する必要があるし、何よりPCの電源を入れっぱなしにしておく必要がある。リムーバブルカートリッジを利用できる本製品のほうが導入のしやすさや運用面で有利な部分も多い。

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